フリーターを狙った詐欺が横行しています。海外投資に勧誘され、「投資したいけど、お金がない」と言ってしまったところから、犯罪に巻き込まれます。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
あれよあれよと被害者に、更には加害者にも?若者狙う卑劣な手口
「お金がない」と安易に言ってはダメ!
怖い記事を発見しました。住宅ローンやマイカーローンのない「フリーター」が狙われる詐欺の手口です。記事の中には、不動産会社で事務をしていた女性の記述があるので、自分には関係がないと思わずに、犯罪に巻き込まれないよう注意してくださいね。
詐欺の最初の手口は、「海外事業への投資」の勧誘です。セミナーを開催して人を集め、海外投資で大きなリターンを生むと説明します。参加者は、「投資したいんだけど、お金がないんです」と言ってしまったところから、犯罪に巻き込まれるのです。投資を断る時は、安易に「お金がない」と言ってはダメです!
その犯罪とは、給与明細などを偽造してフリーターを架空の会社員に仕立て、銀行のカードローンで1000万円ほど借りるというものです。借りたお金は、投資の原資としてだまし取られます。
「オレオレ詐欺」集団の新たなシノギ
ここで怖いのは、自分も銀行のカードローンを不正を行って引き出しているので、加害者になっているということ。既に加害者なので、被害届も受理されないのです。
被害届が受理されれば、お金が戻ってこなくても税金面での優遇もあるのですが、それもできない状態になってしまいます。
こうした犯罪グループは、かつてオレオレ詐欺をしていた暴力団関係のようですね。
彼らは「かつて闇金をシノギにしていた暴力団」をケツ持ちにした「オレオレ詐欺+マルチ商法」を行っていた30代を中心としたグループである。<中略>
このグループは約10人の中核メンバーで1年半活動し、7億円近くを集めていた。
お金は、正しい知識で、正しい行動をしていればちゃんと手に入ります。海外事業へ投資しなくても、十分にお金は増やせます。
『教育貧困にならないために』(2017年8月27日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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