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米国の手のひらで「平成のインパール作戦」へと突き進む黒田日銀の勝算=斎藤満

「ブレーキなき暴走」を止められない日銀

今でこそ主要国経済は堅調ですが、いずれ政策支援が必要な「景気後退」に陥る可能性は否定できません。そのときに金利ゼロでは金融緩和の「武器」を持たないまま「景気の敵」と闘わねばなりません

FRBECBもその武器を密かに手に入れるため、引き締め効果を出さないように、市場に事前リーク(説明)しながら正常化を進めています。

日本も次の景気悪化時には追加支援策が必要になりますが、今のままでは金融政策による支援は絶望的で、財政に頼らざるを得なくなります。

政府日銀もそれが分かっていて、財政規律を放棄し、プライマリー・バランスの黒字化は事実上あきらめました。しかも、次の景気悪化時を待たずに、解散総選挙の「にんじん」代わりに、すでにばらまき財政に傾斜しています。

今の日銀には、残念ながら「ブレーキなき暴走」を自ら止めることもできず、むしろ戦勝国中銀が「緩和の武器」を先行して取り戻すのを支援し、あるいは尻拭いし、自らの正常化、緩和の武器取得には動けない状況を見せつけられた感があります。

米国服従の安倍政権が変わらないと、日銀の主体性も回復しないようです。

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市場は「無謀な作戦」に気づき始めている

黒田総裁ももう少し上手くごまかさないと、メディアも市場も、異次元緩和の限界、副作用に気づき始めています。

株高はうれしいはずの株式市場からETFの買い入れはやめてくれ、の声が上がり、債券市場からは日銀の国債買い占めに悲鳴が上がり、銀行からはマイナス金利に絶望感が広がっています。早晩、黒田日銀総裁も涼しい顔ではいられなくなります。

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※本記事は、『マンさんの経済あらかると』2017年9月25日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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マンさんの経済あらかると』(2017年9月25日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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金融・為替市場で40年近いエコノミスト経歴を持つ著者が、日々経済問題と取り組んでいる方々のために、ホットな話題を「あらかると」の形でとりあげます。新聞やTVが取り上げない裏話にもご期待ください。

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