技術開発の進む中国で、最新鋭の犯罪者追跡システムの存在が発覚したことが問題となっている。
そのシステムは“天網”と呼ばれ、AI搭載の監視カメラが犯罪者データベースと連動することで即座に警報が鳴るシステムとなっている。
天網は中国国内に既に2,000万台以上が設置されており、プライバシーのない監視社会に対する不満が広がっているという。
天網にはGPSの他にも顔認証システムが搭載されており、歩行者の顔をつぶさに認証し、性別や年齢、服の色などのデータをリアルタイムでキャプションする。
また、カメラに映った車両に対しても車種や色などのデータが解析される。
これらのスキャニングデータが犯罪容疑者のデータベースと一致すると、即座に警察に通報が行くという仕組みだ。さらには信号無視をした車両や突然走り出した歩行者などもピンポイントで解析し、認証を始めるシステムも搭載されている。
ブルームバーグによると、天網の運営は中央政府により2015年から進められてきたという。
今年の4月には、信号無視をした歩行者に対して顔認証技術を採用する監視システムが深圳市(しんせんし)で適用されるなど、中国当局の監視網はリアル空間だけではなくオンライン空間にまで拡大され続けており、不安を感じる声が広がっている。
あるネットユーザーは「天網がありながら、誘拐される子供が一向に減らないのはなぜですか」と疑問を呈しており、フランスの国際放送サービス“RFI”も「国民保護の名のもとにプライバシーを侵害するシステムだ」との批判を表明したという。
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参照・画像出典:YouTube(TRT World)
参照:Mali Online/Big brother is watching you! China installs ‘the world’s most advanced video surveillance system’ with over 20 million AI-equipped street cameras
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)
記事提供:ViRATES
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