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少ない資金で回転売買が可能な「売買価格の低い株」に注目!今週の相場まとめ&来週の展望

今週の株式相場は、買い優勢の流れが続いた先週の流れもあり、月曜日は売り先行も持ち直す動き。火曜日も堅調に推移したものの、水曜日に調整、木曜日は見直し買いから失速。金曜日は軟調とやや軟化してきています。

日経平均株価は、先週末の2万500円台から、月曜日も2万500円台を挟んだ動きで先月からの12連騰を記録。火曜日には2万600円台に乗せる場面があったものの、売り直されて反落すると、水曜日には続落して2万500円割れ。木曜日も2万500円台に乗り直せず、金曜日には2万400円台を割り込む場面もありました。

日経平均株価チャート 2015年6月5日終値

日経平均株価チャート 2015年6月5日終値(クリックすると拡大します)

月曜日の東京株式市場は、先週末の米国市場で1~3月期GDP改定値が大幅に下方修正されたことを嫌気した米国株安を受けて売り優勢の展開。前場に2万410.27円まで売られる場面もありましたが、日銀のETF買いへの思惑や押し目を拾う買いで切り返し、終値で日経平均株価は先週末比6.72円高の2万569.87円と12連騰を記録。ただ、年初来高値形成の先月28日から、連日で上値も切り下げてきました。

6月1日発表のISM製造業景況指数などの経済指標で、堅調な米国景気が確認されると買い優勢の展開となり米国株も反発。東京株式市場でも13連騰の期待の高まった火曜日は、午後の円安一服とともに売り直される展開。前場で年初来高値更新に届かなかったことも利益確定売りにつながり、26.68円安の2万543.19円と、13営業日ぶり反落しました。

米国株安、ドル安を受けて軟調展開となった水曜日は、連騰からの利益確定売りもあって日経平均株価は続落しましたが、2万400円を下回る場面では円買い圧力後退とともに下げ渋る場面もあるなど、まだ押し目買い意欲の高さが確認されるところ。

木曜日は、週末の雇用統計で身動きが取りづらいなかで発表された先行指標である5月米国ADP雇用統計が市場予想を上回り、欧州株高の流れも引き継いで米国株も上昇。東京市場も買い先行の展開となりましたが、市場に買い疲れ感が出ているほか、後場に入ると中国・上海市場の急落とともに指数もマイナス圏での値動きで伸び悩む動きに。大引け間際に14.68円高の2万488.19円となんとかプラス圏に浮上し反発着地となりましたが、週末のギリシャ債務交渉や米国雇用統計を前に、膠着感の強い相場になりました。

世界的な長期金利の上昇に加え、ギリシャ債務問題への根強い懸念から欧米市場が下落すると、金曜日の東京株式市場も先物主導で軟調な展開に。ただ、米国株安を受けて売り優勢の立ち上がりとなりましたが、株価指数の直近安値レベルでの攻防をこなし、後場では下げ渋る動き。米雇用統計を控えるなか、目立った手仕舞い売りもなく、下値には見直し買いを集めましたが、狭いレンジでの膠着感の強い相場となりました。金曜日の日経平均株価終値は前日比27.29円安の2万460.90円で取引を終えています。

日経平均株価はチャート上では5日移動平均線(2万507.13円)、25日ボリンジャーバンド+1σ(2万489.85円)を下回って週を終えていますが、パラボリックのSAR値(2万361.17円)を下回ることなく、売り転換には至っていません。

個別銘柄では、先週はマイナンバー制度関連、地震関連、噴火関連、防災関連などがテーマ人気を帯びていましたが、火曜日に日経平均株価の連騰が途絶えると、マイナンバー関連が売られた一方で、日本年金機構の情報流出問題でセキュリティ関連のラック、、デジタルアーツ、FFRIなどが人気化。

また、韓国で中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染拡大が伝わり、マスク関連のダイワボウ、重松製作所などが賑わうなど、テーマ性の強い銘柄には資金循環が働きました。

さて、株価指数の年初来高値更新、連騰記録は途絶えたものの、押し目買いで水準を保つ動き。来週は米雇用統計の結果を受けてFRBの利上げ時期への思惑やギリシャ問題の欧州情勢の行方が株式、為替相場に影響を与えそうですが、株価指数の底堅さから相場の基調はまだ上向きと判断できるだけに、買い場探しの状況が続くのではないでしょうか。

今週のように買い目線で「勝ちやすい相場」にあるときこそ、手掛け易い銘柄を取引して「利益確定」を繰り返していくべきでしょう。小刻みに利益確定を繰り返していけば、複利効果で大きな利益を得ることもできるだけに、大きな値幅を取るよりもまずは勝率を重視して、手掛け易い銘柄で利益確定を目指していきたいものです。

そこで来週は、少ない資金で回転売買が可能な「売買価格の低い株」に注目してみてください。

米雇用統計結果など外部要因の影響で、週明けに相場が上放れたとして打診売買のエントリーからの利益確定を行う機会ともなりますし、下放れた場合の深押し形成も平均単価の低下を目的としたエントリーポイントとなるなど、ここは複数回でのエントリーがしやすい打診売買・回転売買向きの銘柄の取引メリットが活かされる状況と判断して良いと思います。

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