今週が正念場。想定される「2つのシナリオ」は
ここで2つのパターンをお伝えします。
<パターン1>
今回の下げの要因は上記のように「上げすぎに対する、一時的な下げ」であるなら、2014年同様に、2月後半に向けてジワジワと値を戻す可能性。
<パターン2>
今回の下げの要因がNY市場9年に及ぶ上昇の終着点であるなら、ここから秋頃まで軟調の可能性。
現時点ではパターン2の可能性は低いです。
NYダウが2万6,600から一時的に2万3,300まで下げましたが、まだ高値から13~14%です。欧州やアメリカの投資家、大きな資金を運用しているところで、1月時点で調整を警告しているところが多数ありました。その調整値幅の平均が13%です。
それぞれその話の延長で、ダウが高値から20%を超える下げになってくると、調整ではなくなる可能性があるといっていました。それは僕も同感です。
もうひと押ししたとしても高値2万6,600ドルから15%~17%で止まるなら、◯◯ショックへは繋がっていかないと考えます。
僕は普段からアメリカや欧州のツイッターでの発信やウェブサイトを見回ることがあります。欧米の著名投資家などの発言や資産運用系の発言です。日本とは温度感やスピード感がまったく異なります。
NY市場は13%安い位置を瞬間で付けました。2万3,360ドルです! ここらで止まってくれるのであれば、5月頃に向けて株価は回復していく可能性があります。今週が正念場であると思います。
高値追いを続ける相場で気をつけること
現時点では大きな値幅となっていますが、相場が成長してダウも大きく育ってきているので、値幅が大きくなるのは仕方がないことで、今はまだ調整の範囲内と言えると考えています。
では、その先について。ダウは2万6,600ドルを再び超えられるのか?
まずその前に、高値追いを続ける相場の中で最も気を付けることがあります。高値を追う相場は、突如としてそこが高値になってしまう可能性を含んでいるということです。場合によっては永遠にということもある。
どんな相場においても、必ずリスク管理は徹底することをお勧めします。損切りラインの徹底です。
どうなったら売るのか? どうなったら切るのか? これは絶対ルールです。相場の永遠の天井で切り損ねた玉は、永遠の含み損を生む玉になる可能性があるからです。それが10玉あると…。恐ろしいことですね。
相場はリスクとリターンです。常にリスクが存在します。