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働き方革命はもう起きている。クラウドワークス急成長で見えてきた社会の変化=シバタナオキ

仕事したい人と依頼したい人をつなぐクラウドワークス社が好調です。総契約額が増え、成長スピードが右肩上がりで加速。その背景を決算から読み解きます。(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)

※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2018年4月26日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:シバタ ナオキ
SearchMan共同創業者。東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 博士課程修了(工学博士)。元・楽天株式会社執行役員(当時最年少)、元・東京大学工学系研究科助教、元・スタンフォード大学客員研究員。

2018年1Qの支払報酬は18億6000万円超。急成長の背景と戦略は

成長スピードが異常に加速

今回はクラウドワークスの決算を読み解いてみたいと思います。

最初に結論を書いておくと、クラウドワークスはここに来て成長スピードが異常に加速しているように見えます。今日はそのあたりを詳しく掘り下げていきたいと思います。

ご存知の方も多いかと思いますが、クラウドワークスは仕事を発注したい人と受注したい人のためのマーケットプレイスを提供する会社です。

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決算資料のはじめの方のページに、いつもこのようにクラウドワーカーに対して支払った報酬額が記載されており、個人的にはとても好感が持てる決算資料だなと思っています。

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背景としては、いわゆる「働き方改革」が叫ばれる中、副業をしたい人や興味がある人が増えてきており、クラウドワークスの提供するサービスは、大きな社会のトレンドに乗っているとも言えます。

総契約額はYoY+68.2%の23億円

まずは2017年10月から12月期の決算を見てみましょう。

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総契約額は23.2億円でYoY+68.2%、売上は13.5億円でYoY+122.6%、売上総利益は5.7億円でYoY+74.7%と大きな成長となっています。

そして、念願の営業黒字までもう一歩というところまで来ています。実際EBITDAベースでは常に黒字化しています(EBITDAベースで黒字化=減価償却や支払利息、特別損失などを差し引いた、本業のキャッシュフローベースでは黒字化している状態です)。

ここまでが今回の四半期のサマリーです。

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さて、今回の記事の本題ですが、このグラフを見ればわかるように総契約額が増えているだけではなく、その成長スピードが右肩上がりで加速しているように見えます。

一体何が起こっているのでしょうか?

Next: なぜここに来て成長が加速している? その背景と戦略とは

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