貧しい人は、なぜ貧しいのか
では、貧しい人はなぜ貧しいのか?
もちろん、たとえばシングルマザーとか病気やケガで思うように働けないとか、やむを得ない事情で低所得を強いられている人も少なくない。
しかし、様々な社会福祉支援制度が整備されている昨今で、そうした特段の事情もないのにいつまでも貧困から抜け出せないとすれば、難しい問題を解決しようとする挑戦、独創的なアウトプットを出そうという姿勢、人や組織を率いてより生産性を高めようという努力が貧困だからじゃないだろうか。
実際に企業の求人情報を見ても、高収入の仕事はこれらが求められ、低収入の仕事ではあまり重視されない。
本質的に重要なのは、稼ぐ土台となる思考体系や行動体系の獲得である。それが「人間としての性能」を決める。
そして人は、等しく同じ時間を与えられている。意味のあることをして過ごした5年間も、意味のないことをして過ごした5年間も、同じ5年という時間。そんな生き方の違いの結果が収入に反映されているということ。
では、どちらが充実した人生につながると思う?
だから、自分で勝手に自分の上限を定めたり、「こんなもんでいい」と自分に言い訳して諦めるのではなく、圧倒的に稼げるようになってほしい。その過程で、人間としての性能も必ず向上するのだから。
お金の話はオープンに
子が親にお金のことを聞いてきたら、「子どもはお金のことなんて知らなくてもいいの!」ではなく、正直に話すこと。
親の金銭管理ポリシー、出費ポリシー、投資ポリシーなどを話すチャンスです。積極的に話すことで、より社会の仕組みを理解できるようになります。
たとえば、クレジットカードによる多重債務や自己破産がニュースになることがあります。では、なぜそんな事態になるかというと、確かに安易に使ってしまう人もいますが、単に「仕組みを知らない」という理由もあるのではないでしょうか。
あるいはアルバイトをしたら確定申告をすれば税金が戻ってくる(場合の方が多い)だなんて学校では教わらないし、親もサラリーマンだからわからない。
ほかにも、世の中には知っておけば有利になる、あるいは不利になるのを避けることができるお金の仕組み・ルールはたくさんあります。
そういったことも日常的に話せば、あるいはテレビでニュースになったときに会話のフックとして使えば、子どもも興味を持って聞いてくれるでしょう。
ただ、年収や貯蓄額などは子どもに話すと学校でペラペラ拡散してしまう懸念もあるので、気になる人は「生活に十分な稼ぎ・貯蓄はあるよ」と逃げておいても良いでしょう。