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「お金なんて生活に必要な分だけあればいい」の考えが男をダメにする=午堂登紀雄

お金のネガティブな話はしない

ただし気を付けたいのは、お金のことでネガティブな言葉を使わないことです。

たとえば、テレビなどでお金持ちが登場すると、すぐに「何か悪いことをしてるんだろう」などと決めつける人がいます。

ほかにも不動産投資やFXの話をすると、「自分にはわからないから」「自分にはムリだから」といって話をさえぎる人がいます。

自分が知らない人、未経験の世界のはずなのに、なぜ勝手に是非を判断してしまうのか。先入観・固定観念・嫉妬・感情的反発は、人間の学習能力を低下させ、成長機会を奪ってしまいます。

親自身が「自分には関係ない」「例外でしょう」などと切って捨ててしまうのは、単なる思考停止です。調べたり考えたりするのが面倒なだけ。

リスクを考えることも必要ですが、ポジティブな面も考えようとすることで、今までの自分には見えなかった新しいチャンスが見えてくるはずです。

そして、そういう思考習慣は子にも伝わります

だから、仮に親が会社をクビになったとしても、「大丈夫、何も心配いらないよ」とどんと構えて子どもを安心させることです。

お金のことで夫婦喧嘩をやめる

子どもにとって1番つらいことの1つは、両親のケンカです。

大好きなパパとママが激しくののしり合いをしているのを見ると、子どもは自分の存在場所がなくなるような巨大な不安を感じ、でもどうしていいかわからずただオロオロするしかありません。

そして不思議なことに、なぜか子どもは両親のケンカは自分のせいだと感じてしまうところがあります。

それはお金を巡るケンカも同じで、子どもは自分のせいでお金かがかかって両親がケンカしている、自分が悪いんだと受け止めます。

お金を巡るケンカの多くは、お金の使い道で起こりますが、それはやはり収入や貯蓄が限られているからこそ、「なんでそんなことに使うんだ」となるわけです。

それを子どもは敏感に感じ取り、お金がかかることを避けようとしたり、お金がかかることを親に話そうとしなくなります

たとえば「高校は地元の公立でいいよ」「塾は行かなくて大丈夫」「大学はやめて専門学校に行くよ」などと、過剰に気をつかう子どももいます。

しかしそれは、子の欲求、子の可能性を押さえつけることにもなりかねないため、子どもの前でのお金を巡るケンカはやめておいた方が良いでしょう。

Next: 「借金はダメ」とは限らない。親の決めつけが子どもの貧乏にする

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