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アップルが時価総額1兆ドル超え、最大の強み「iPhone」が今後は最大のリスクに=東条雅彦

iPhoneの画面サイズが大きくなり続けている理由

2008年に「iPhone 3G」が発売してから今年で丸10年になりますが、iPhoneの画面サイズと解像度はひたすら大きくなり続けています

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当初3.5インチだった画面サイズが今では5.8インチになっています。約1.65倍も画面サイズが大きくなったのです。そして、iPhone Xではもうこれ以上、本体を大きくすることはできないと悟ったのか、液晶ディスプレイをほぼ限界まで上下左右に広げています。

<iPhone 大きさの推移>

出典:youfones

出典:youfones

最も大きいiPhone 8 Plusで縦幅が15.84cm、横幅が7.81cmです。このぐらいの大きさがポケットに入る限界だと言えそうです。

スマートフォンの画面サイズと解像度が大きくなり続けている傾向はiPhoneだけではなく、他のAndroid機種でも同じです。これ以上、大きくなってしまうと、タブレットPC、ノートPCとほとんど変わらなくなってきそうです。

では、なぜ画面が大きくなり続けているのか?

それは画面が小さいと機能的に実現できることが少なくなるからです。AppleWatchやAndroid Wearなどのスマートウォッチを一度でも身につけたことのある人は、そのことがよくわかるでしょう。小さくしすぎると、できることが限られてしまうのです。

反対に、物理的に大きくしすぎるとポケットに入れて気軽に持ち運べるというスマートフォンの利便性が失われてしまいます。

「スマートフォンに代わる製品」はこの画面の大きさという制約から開放されている必要があると私は考えています。

「Google Glass」がスマートフォンに代わる製品になる!

腕時計→スマートフォン→タブレットPC→ノートパソコン→デスクトップパソコンと、高性能になればなる程、物理的に本体が大きくなっていきます。

持ち運びを重視するなら、小さい方がいい。でも、小さすぎると、機能が大幅に削られてしまう。

そして、スマートフォンは持ち運びやすさとできることの多さという2点において、とてもバランスの良い製品だと思います。この絶妙なバランスはしばらくは崩れないでしょう。

そして、もしスマートフォンの優位性が崩れるとすれば、画面の大きさに制約のない機器が登場した時になると思います。

その画面の大きさの物理的な限界を突破できる可能性の高い技術が、前述のARやVRなのです。

その視点で考えを巡らすと、気になるのは2012年にGoogleが発表した「Google Glass」というメガネ型コンピューターです。Google Glassは一般消費者向けに発売した製品ではなく、まずは開発者向けに有料(1500ドル~)で提供が開始されました。

<Google Glass>

出典:YouTube

出典:YouTube

出典:YouTube

出典:YouTube

このGoogle Glassを装着している人は街中をカメラで撮影しまくるので、プライバシーの問題が指摘されました。さらに、キラーアプリがなかなか現れず、高額な価格とハードウェアの制約もあって、日の目を見ないまま、2015年に開発が打ち切られました。

当時に制作されたプロモーション映像があります。

<Google Glassでの一日>

目的地まで行くための選択肢(徒歩or電車)が表示される

目的地まで行くための選択肢(徒歩or電車)が表示される

目的地までのルートが表示される

目的地までのルートが表示される

テレビ電話をする

テレビ電話をする

Google Glassをかけると、自分の視界にコンピューターからの映像が表示されます。これは現実を拡張しているので、ARの技術だと言えます。Google Glassのプロモーション映像を見ると、まるでSF映画の世界のようです。

このように、眼鏡を通じて目の前に映像を出す方式であれば、物理的な画面サイズの制約から開放されます。しかし、プライバシーの問題や技術的な問題は依然として残っています。

Next: なぜGoogle Glassのプロジェクトは復活したのか?

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