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少子高齢化&国土貧弱でも日本経済は明るい~IMFデータが示した繁栄への道=菅下清廣

日本の良さを知る外国人が増加していく

もちろん、勤勉でまじめな外国人労働者や優秀な技術者は歓迎すべきだ。とくにこれから、日本の文化に憧れて来日する外国人が増えるだろう。

訪日観光客が年々増加しているのを見ても、日本社会の良さを認識する外国人が増えてゆくことが予想される。2020年の東京オリンピックでニッポンという国の素晴らしさがより広く世界の人々に知られるだろう。

なので、この機会に観光客や移民の入国審査をAI(人工知能)を使って速やかに身元確認するシステム技術の向上が求められる。

日本の歴史を振り返ってみても、古くは高句麗、新羅から、技能者の移民を受け入れて成功している。また、幕末、明治維新には外国人用の祖界地をつくって、外国文化をうまく輸入した。明治陸軍はドイツに学び、海軍はイギリスに学んだ。

いつの世にも外国の優秀な文化や技術は国の発展に貢献している。

移民受け入れの「副作用」にどう対処する?

ただ移民政策の拡大によって、今の米国や欧州のように、社会不安が増大しては副作用が大きすぎる。なので、移民した人たちが日本に来て本当に良かったという環境づくりが一番大切な要件だ。

ぜひ政府には世界の模範となるような移民政策を実施してもらいたい。

ただ人手不足だから移民の規制を緩和するということでは、米欧と同じ問題が将来起こりうる。それができないなら、足らない分は、単純労働のロボット化やAIなどの活用によって生産性を上げてゆくしかない。

劣悪な犯罪を起こす外国人や、日本の技術やサービスを無断でコピーしたりするような外国企業には、厳しい対応が必要だ。

この移民問題は、他人事ではない。近未来の日本の行方を大きく左右する。

訪日観光客がますます増える一方で、国内は人手不足が続く。移民受け入れと人手不足をどう解決してゆくか?次の新しい政権の重要課題のひとつだ。

Next: 観光客の急増、人手不足を踏まえて投資家が狙うべきは?

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