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トルコリラ急落はチャンスか?「トルコ株ETF」への投資妙味を考える=栫井駿介

トルコ株ETF「構成銘柄」の実力とは

それではETFの主な構成銘柄はどうなっているでしょうか。

<Türkiye Petrol Rafinerileri A.S.(構成比7.74%)>

TürkiyePetrol Rafinerileri ASは、子会社と共にトルコの原油および石油製品の精製に従事しています。同社の製品には、液体石油ガス、燃料油、ベースオイル、ワックス、抽出物、ビチューメンとビチューメンバインダー、ホワイトスピリット、切削油、清澄化油、石油コークス、硫黄製品などがあります。また、原油や石油製品の輸送、航空輸送、輸送活動にも携わっています。同社は1983年に設立され、トルコのケルフェーズに本社を置いています。TürkiyePetrol Rafinerileri ASは、Enerji Yatirimlari ASの子会社です。

出典:Yahoo! Fiance(Google翻訳)

【TUPRS】業績推移

【TUPRS】業績推移

日本で言えばJXTGホールディングス<5020>のような会社です。

<BIM BIRLESIK MAGAZALAR A(構成比7.44%)>

BIM Birlesik Magazalar ASは小売店を運営しています。その店舗は、食料品や消費財を含む約650の品目を販売しています。2017年11月7日現在、同社はトルコに6,000店舗、モロッコに374店舗、エジプトに261店舗を運営しています。同社は1995年に設立され、トルコのイスタンブールに本社を置いています。

出典:同上

【BIMAS】業績推移

【BIMAS】業績推移

日本で言えば、イオン<8267>といったところ。

<EREGLI DEMIR VE CELIK FABRIKALARI(構成比7.13%)>

Eregli Demir veÇelikFabrikalari TASは、子会社とともに、鉄鋼製品、合金および非合金鉄、鋼鉄および銑鉄鋳物、鋳物およびプレス製品、コークスおよび副産物をトルコおよび国際的に製造し、販売しています。当社の平らな製品には、熱間圧延平鋼製品、冷間圧延平鋼製品、および亜鉛メッキ/合金鋼平鋼製品が含まれる。金属パッケージング業界で使用されるスズ/クロムでコーティングされた平鋼製品。それはまた、モーターのベンゾール、純粋なベンゾール、トルオール、キシロール、粗タール、硫酸アンモニウム、硫酸鉄、および粒状の高炉スラグを含む様々な副生成物を提供する。さらに、同社は、荷役および荷揚げ、海事、第三者、倉庫、液体および固体の廃棄物収集、海事警察などの港湾サービスを提供しています。税関および税関執行サービス。主に自動車、白物品、建設、パイプおよびチューブ、圧延、一般機械および製造、家電、熱および圧力容器装置、電気電子、機械工学、エネルギー、造船、防衛および包装産業を担当しています。同社は1960年に設立され、トルコのイスタンブールに本社を置いています。

出典:同上

【EREGL】業績推移

【EREGL】業績推移

新日鉄住金<5401>のトルコ版。

以下は銀行や携帯キャリアなど、内需企業が中心です。典型的な新興国株の構成と言えます。これといった偏りは見当たらず、内需企業であれば国の経済成長に伴い業績を伸ばしていくことができるでしょう。

当該ETFのこれまでのパフォーマンスは一進一退を繰り返していますが、株式そのものよりも、トルコ・リラ変動の影響が大きいように思われます。直近でもリラの下落によりドル・ベースで大きく値下がりしましたが、リラ・ベースでは順調に株価は伸長しています。

出典:TradeigView

出典:TradeigView

リラの下落は気がかりですが、今の水準は下がりすぎだと思われること、経済力のある国の通貨は長期で見れば強くなること、そしてトルコのGDPは着実に伸びていることを踏まえると、長期的に見た割安感は強いと感じます。

Next: トルコ株ETFは買いか? 鉄則は「安ければ買い、あとは放置する」こと

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