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罠に嵌められたドイツ。フォルクスワーゲンとイスラム国を結ぶ点と線

欧州混乱の背後に「ロシア・サウジアラビア同盟」

欧州へ向かうシリア系難民の急増を横目に、誰がほくそ笑んでいるのかと言えば、これは明らかにプーチン大統領のロシアです。

最近、ウクライナが話題に上りませんが、それもそのはず、難民問題で手一杯の欧州主要国からすれば、ウクライナまで手が回りません。

それはすなわち、この問題に関してはロシアのやりたい放題であることを意味しますが、それもこれも「イスラム国」のお蔭、その「イスラム国」を裏で操っているのが、本誌の読み通りサウジアラビアだとすれば、話の辻褄が合います

過去にシリア空爆を巡ってプーチン大統領と対立した挙句に、尻尾を巻いて逃げ出したのが他ならぬ米国のオバマ大統領、その米国の対イラン政策に業を煮やしたサウジアラビアが、オバマ大統領に縁切り宣言をしたのは、都度申し上げている通りです。

オバマ大統領の不介入政策(有体に言えば「逃げ腰外交」)に付け込み、欧州を混乱に陥れるのが、ロシアとサウジアラビアの魂胆、それによりウクライナを巡ってはロシアが主導権を握っています。

ロシアの願いが叶ったのであれば、今度はサウジアラビアの求めに応じなければなりませんが、ロシアが動いたのは件のシリア、現地で政府軍への支援を増強しています。

シリアは大別して、政府側、反政府勢力、そして「イスラム国」が内戦を繰り広げていますが、かつてシリア空爆に反対した経緯があるとはいえ、今になってロシアが肩入れを強める理由はありません。

この対シリア軍事支援増強は、一種の口実ではないかというのが本誌の見立てです。

遠からずイスラエルはイランを攻撃する

ロシアの決定を受け、イスラエルのネタニアフ首相が「急遽」訪露、現地時間9月21日にプーチン大統領と会談していますが、奇妙なことに、イスラエル軍の首脳や諜報機関幹部も同席しています。

表向きは、隣国シリアに基地を設営したり、軍事的支援を増強したりするのは、イスラエルにとっては迷惑千万ですので、その件で談判に及んだとのことでしょうが、本来ならロシア大統領が会談に応じる必要がありません。

ではイスラエル首相との話し合いの内容は何なのか、これはイスラエル核施設攻撃しかありません

サウジアラビアにとって最大の悪夢はイランの核武装ですから、何としてもこれを阻止せねばなりません。

ただ、サウジアラビアにはそれだけの軍事力がありませんから、担当するのはイスラエル、ロシアが後方支援に回ることになります。

想起いただきたいのは、日本の岸田外相がこの時期に訪露している事実、日本がこの件に関して蚊帳の外とは限りません

遠からずイランをイスラエルが攻撃する、その最後の地ならしに日本も一枚噛むと言うのが本誌持論です。

【関連】アノニマス、フォルクスワーゲン大株主のドイツ銀行に宣戦布告

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本格株式講座 世界情勢最新分析報告書』(2015年9月23日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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