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韓国市場の暴落と演出される反日ムード、日韓関係を操作する2つの組織の思惑とは?

日韓関係を象徴する2つの出来事

将来の日本と南北朝鮮との関係を占う上で、明確なサジェスチョンが2つほどあります。

ひとつは、海外メディアの力によって世界的に有名になったK-POPの7人組男性アイドルグループ「BTS(防弾少年団)」が、今月9日に放送予定だったミュージック・ステーションへの出演を取りやめるという異常事態が起こったこと。

もうひとつは、去年のことになりますが、天皇皇后両陛下が埼玉県日高市にある高麗神社に参拝したことです。公的参拝ではなく、あくまでも私的な参拝なので、問題にはなりませんでしたが、日本の自称右翼たちは困惑したでしょう。それでも、高麗神社にまつられるているのは、朝鮮半島から渡ってきた高麗(高句麗)人の高麗王若光(こまのこしきじゃっこう)であることから、日本の自称右翼の間で、いつものように「反日・反韓」を巡る騒動に発展しました。

BTS「原爆礼賛」疑惑がネットで大炎上

まず、最初の「BTS」が出演取りやめになった件ですが、メンバーのひとりが以前に着ていたTシャツに、原爆のキノコ雲の画像と「日本の統治からの解放・万歳!」と叫ぶ韓国人の絵がプリントされていたことから、「BTSは原爆礼賛なのでは?」と、ネット上で大炎上してしまったのです。

「BTS」といえば、ビルボード200のトップ10にチャートインした大ヒット曲を持つほど世界的に有名なヒップホップ・グループですから、このまま出演させてしまえば、日本の反核運動は戦後73年を経て「完全に死んだ」と報じられかねません。

それ以前に、「原爆礼賛のメッセージ」であると誤解させるようなファッションをすること自体が、何も韓国人でなくとも、日本人でなくとも、やってはならないことでしょう。

ミュージック・ステーションの司会は、政治的な主張を一度もしたことがないものの、愛国者として芸能界ではつとに知られているタモリですから、なぜ、テレビ朝日の番組プロデューサーが、「BTS」が反日のメッセンジャーとして政治的に利用されていることを知りながらブッキングしたのか謎です。「芸能界のことだから、よくあること」と一蹴してしまうことができないほど、とてつもない闇が横たわっているのです。

東アジアを一大経済圏として支配したい?

日本の政界、経済界、メディアの世界には「日韓関係を正常化して、東アジアの一大経済圏として発展させようとしている」グループがいます。

彼らの基本戦術は、鄧小平の社会主義的資本主義というダブルスタンダードの政策が実行されたときに行われたのと同じように、「最初に市民レベルの文化交流を活発にして、両国のわだかまりを払拭しよう」というもので、まずは日本の公共放送とフジテレビが、韓流ドラマを次々と導入し、続いて日韓の若者たちをコントロールするためにK-POPグループを日本に呼び寄せるというものでした。それは成功を収めています。

日本の主婦と若者たちは「韓流」に激情に似た感情を抱き、隣国との恒久的和解ムードを高めることに寄与したのですから。

そして、北朝鮮非核化の気運が高まると同時に、いよいよ日韓関係も雪解けを迎えるのかというときに、韓国の政界と法曹界は従軍慰安婦問題を再燃させ、あらたに徴用工問題まで出してきたのです。

そこにタイミング良く「BTS」による反日ムードの演出を日本のメディアが用意した意味を見過ごすべきではありません。

Next: 演出される韓国の「反日ムード」。朝鮮半島統一は北朝鮮が主導する?

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