中国当局も方向性を見直しつつある、方向転換の意義は大きい
つまり中国に対する世界レベルでの警戒感の高まりから、ごく自然な形で同国に対する包囲網が形成されつつあるといえるのではないでしょうか。このような状況の変化を感じ取り、中国当局も方向性を見直しつつあるのではないかと思います。
言い換えれば、あまりに性急な覇権の追及は世界の反発を招き、下手をすれば覇権どころか衰退への一歩になるかもしれない…。こんな不安感の台頭です。
仮に中国が世界との融和路線に転じ、経済的にもゆっくりとした成長路線に転じてくれればどうでしょう。
その場合、私たちお隣に住む日本人だけでなく、世界も安定した経済と社会を享受することができるのではないでしょうか。中国にとっても悪い話ではありません。確かに年率6%や7%といった高成長は期待できないでしょう、アメリカに代わって世界の覇権を握ることもできなくなるでしょう。
それでも人口14億人ほどにもなる大国が、例えば年率4%の成長するだけで、世界の中で十分大きな存在感を示すことができますし、安定した社会や経済は、中国の人々にとって明るい未来をもたらしてくれるに違いありません。
中国が今の強硬路線から転じ、経済的には斬新主義、対外的には柔軟姿勢に転じることの意義は大きいと思いますし、その可能性は十分あると僕は思います。
image by: robert cicchetti / Shutterstock.com
『一緒に歩もう!小富豪への道』(2018年11月9日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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