マイナンバー制度の導入により税制度の効率性・透明性が高まることで、これまで思ってもみなかったところで課税されるケースが出てきそうです。例えば主婦の「ヘソクリ」もそのひとつ。「夫婦円満のためにも隠し事はいけません」と言う、ファイナンシャルプランナーの川畑明美さんが解説します。
「収入が少ないのに預貯金が多い」ヘソクリがターゲットに
マイナンバー届きました?
マイナンバー届きましたか?
来年1月から、社会保障・税制度の効率性・透明性を高め、国民にとって利便性の高い公平・公正な社会を実現することを目的として、社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)が導入されます。
このマイナンバー制度の運用が始まると、何が変わるのでしょうか。次のようなケースが税務署に目をつけられやすいですね。
- 収入が少ないのに預貯金が多い
- 収入が多いのに申告した財産が少ない
- 副業をしている
- 海外の送金
- 基礎控除内の生前贈与
どういうこと?マイナンバーでヘソクリに課税
上記で、女性に多いのは「収入が少ないのに預貯金が多い」タイプではないでしょうか?ちなみに銀行などの預金口座にマイナンバーが適用されるのは2018年からの予定です(当初は任意)。
どういうことかと言うと、ご主人からいただく生活費を節約して、自分名義の口座に預金していた場合です。
つまり「ヘソクリ」ですね。
私は、家族会議で「ヘソクリ」は公開するように話していますが、「ヘソクリ」は相続の時に課税される可能性が高いのです。
特に専業主婦の方。収入がないのに預貯金があったら、頑張って節約したのがあなたでも、課税されてしまいます。
なぜなら、生活費をやりくりしても、そもそもの生活費の収入源がご主人のお給料だからです。
マイナンバーが始まると、ヘソクリは危険です。夫婦円満のためにも隠し事はいけません。
『教育貧困にならないために』(2015年11月2日号)より一部抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による
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