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「はじめての幼稚園選び」絶対成功の3カ条~思わぬ出費やトラブルは防げる!=FP・社労士 拝野洋子

よちよち歩きだった子供が「自分で自分で」といいはじめ、あっという間に幼稚園。どんなところにしようか……特に第1子の場合、迷いますよね。幼稚園は子供には最初の学校です。どんな基準で選ぶか、人には流されずにわが家の教育、基準によって選ぶポイント確認してみましょう。(ファイナンシャルプランナー・拝野洋子)

安心して任せられる幼稚園の選び方、知っておくべき3つのポイント

そもそも何が違う?「幼稚園」と「保育園」

現在、幼稚園と保育園一体の動きがあり『認定こども園』が倍増していますが、全国で2,836件(27年4月1日)です。ただ、まだまだ従来の幼稚園(全国で約11,000件)は文部科学省、保育園(全国で約24,000件)は厚生労働省、の管轄で活動しているところが多いです。

幼稚園は“教育の場”、保育園は“保護者が面倒を見られない時間の生活の場”という住み分けです。首都圏など保育園の待機児童の多いところは、3年保育で幼稚園に入れるケースが多いですね。

ポイント1 『保育料』~認定こども園では前年所得に気をつけて

幼稚園は、地域によりないところもありますが、公立幼稚園が経済的には楽です。家計の状況により、検討してみましょう。私立の幼稚園は地域によって保育料はだいたい横並びです。ただし、全く同じではありません。

例えば施設費。入園金に含まれているところと、毎年徴収するところがあります。給食費が全部保育料に含まれている場合と、週に何回かしか含まれていない場合、月に何回か給食とお弁当を選べる場合、まちまちです。延長保育を利用する予定の場合は、延長保育料や時間も大事でしょう。

HPにある保育料は、パッと見で決めず、きちんと電卓をたたいて比較してみましょうね。認定こども園(幼稚園型)を選ぶ場合は保育料が住民税によって異なるので注意が必要です。前年の所得が高い場合、周囲の幼稚園より割高になるかもしれません。

自治体のHPや幼稚園の説明会などで“家の住民税はいくらで保育料はいくら”としっかり確認したほうがいいでしょう。

ポイント2 『通いやすさ』~通園ルートの下調べは入念に

下のお子さんがいる場合など、通いやすさはかなり重要ポイント。どんなにいい幼稚園でも通うのに大変では毎日一苦労です。

幼稚園までの道のりにコンビニが多ければ「買って買って」攻撃を阻止するのに一苦労するかも知れません。余計な出費が増えるかも……。

公園がたくさんあるのはいいけど、下の子がその都度遊びたがり、家になかなか帰れない……こともあるかも。

マイカーで送り迎えする場合は幼稚園で駐車場を無料で用意してくれているか、確かめましょう。

通園バスがある場合は、最寄のバス停は何時何分出発なのか、早バスと遅バスが選べるのか、最寄のバス停までの道のりに信号はたくさんないか、バス停は近所にたくさんあるか、万一バスに乗り遅れた場合はどうするかまで確認を取ったほうがいいでしょう。「通園バスに子供が乗るのに愚図って結局送っていった……」という話も良くききます。

最寄のバス停から幼稚園まで何分くらいバスに乗るのかも確認しておきましょう。30分以内が無難でしょう。毎年バスルートが変わると言われた場合も今年のルートを知っておきましょう。園児の通いやすさに応じてバスルートを変えてくれるところだといいですね。

幼稚園のHPなどで、申し込みや説明会についての情報は欠かせませんが、やはり通いづらくないと感じるところから情報を集めた方が無難でしょう。

ポイント3 『園全体の雰囲気』~本音と建前を冷静に見分けよう

幼稚園のパンフレットなどで教育方針があります。そこは言わば“建前”の部分と言えるでしょう。

説明会や幼稚園見学の時は園長のお話から先生の園児に対する対応から、セキュリティ面などから、“本音”の部分も見ておきたいですね。

普段の送り迎えの様子など先生が園児とどう接しているか観察してもいいでしょう。送り迎えの時間帯に、幼稚園やバス停に行かれない場合は、通園してからも時間的に通いづらい可能性があります。

その他入園前に疑問に思ったことは園に電話や直接質問し、反応を見てもいいでしょう。

電話担当者にもよりますが、上の方から対応を指導されていれば、確認をきちんとしてくれることでしょう。

下の子がいる方は、可能ならおばあちゃんや一時保育などに預けて行く方が、落ち着いて幼稚園を見られ、話しもじっくり聞けるのでいいかもも知れません。

幼稚園を確保しつつ許可保育園を待つ方がお得な場合も

例えば「子供を幼稚園に入れたら働きたい」と思っているママの場合、幼稚園は2年保育を検討する手もあります。

年中の年齢になると、保育園から幼稚園にお子さんを転園させるママもいるので、時折、年中の年齢で認可保育園に空きが出ることもあるそうです。

延長保育を含めた保育料が家計から見て高ければ、最初は無認可でも週に何回かお子さんを預けて働き、幼稚園2年保育を確保しておいて、来年度の認可保育園を待ち、4月までに空きが出たら保育園にするという手もあります。

その場合幼稚園の入園金は返金されませんが、保育料が認可保育園の方が安ければその方が家計にやさしいでしょう。

幼稚園のいろいろ説明会もあり、足を運ばなければならないことも多くなるかもしれません。「幼稚園、入れなかったらどうしよう」と思うかも知れませんが、そんなに心配はありません。転勤してきた人も結構、幼稚園に入っているので、あせって決めることはありません。

じっくり選んで、親子ともに楽しい思い出になるようなところを見つけられればいいですね。

【関連】もったいない申告で損をしていませんか?「医療費控除制度」をフル活用する方法

年収20%貯金できる!家計力アップ15の法則』2015年10月7日号より一部抜粋
※太字、見出しはMONEY VOICE編集部による

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