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日経平均は小幅高の2万1,711円。欧州連合(EU)が英国の離脱期限の再延期を発表(4/11)

日経平均は小幅23円高、2万1,711円で取引終了。今朝の東京市場は堅調に始まるも、アジア株安が重しとなり狭いレンジ内での値動きに留まった。(『ハロー!株式』)

業務提携を発表したオンコリスが2日連続ストップ高

相場概況

本日の東京マーケットは日経平均株価が小幅高、23円(0.11%)高の2万1,711円で取引終了です。

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

昨晩のNYダウが6ドル高、ナスダックも54ポイント高となったことを受けて東京市場も堅調なスタート。ただ、米長期金利の低下を背景に銀行など金融株が下落したことや上海などアジア株安が相場全般の重しとなり、終日前日終値を挟んで狭いレンジ内での値動きとなっています。欧州連合(EU)が英国の離脱期限を10月31日まで再延期すると発表しましたが、想定内と見方から影響は限定的です。売買代金は2兆545億円、上海総合指数は51ポイント(1.6%)安の3,189です。

業種別では、空運、陸運、食品、情報通信、石油、小売などが高く、一方で銀行、証券、不動産、鉄鋼、非鉄、電機などが下げています。

個別銘柄では、太陽光パネル部品を製造するエヌピーシーが24円高の317円と8%を超える大幅高。19年8月期の連結純利益計画を前期比32%増の5億4,200万円と従来計画4億2,800万円から上方修正し、好感した買いが入っています。太陽光発電パネル部品は売り上げの9割が海外で、主要市場の米国が政府の後押しで太陽光発電の需要が年々拡大していることが利益貢献しています。

中外薬と資本業務提携すると発表したがん治療薬・がんマーカー開発のオンコリス。昨日まで2日連続でストップ高となり、本日も330円高の3,395円と大幅高。がん治療薬「テロメライシン」の日本・台湾での開発販売のライセンスを中外薬に与え一時金5億円を受け取り、全世界では研究の進展に応じて中外薬が同様のライセンスを取得して最大で500億円超を受け取ることとなり、収益拡大を期待した買いが集まっています。

4月5日の終値1,752円から立会日数4日間で値幅にして1,313円、率にして75%の大幅高となっています。

小型自動旋盤で首位のツガミが32円高の944円と値を飛ばしています。3月の工作機械受注額が前年同月比28.5%減と6カ月連続で前年を割り込んでいますが、減少率は2月の29.3%から縮小しており、受注押し込みに歯止めがかかるとの期待感から買いが入っています。

ドン・キホーテを展開するパン・パシフィックHDが410円高の7,350円と値を飛ばしています。ドン・キホーテの3月の既存店売上高が前年同月比4.1%増となり、好感した買いが入っています。中国需要減少が懸念される中、東南アジア諸国連合(ASEAN)からの訪日客の増加が寄与し、3月の免税売上高は過去最高です。

その他、一押しで目薬世界首位のロート薬が101円高の2,999円。関西圏で高シェアのドラッグストアのキリン堂が3期連続最高益と増配期待で342円高の1,888円。半導体や液晶工場に導入されるウエハやガラス基板の搬送装置を製造するローツェが好業績発表でストップ高となり、400円高の2,239円。

福島を本拠にラーメンチェーン「幸楽苑」を展開する幸楽苑HDが6日連続高で195円高の3,185円と連日で上場来高値更新、宝飾「4℃」のヨンドシーHDが179円高の2,376円と大幅高です。

本日の新高値銘柄は、デジタルアーツ、神戸物産、キリン堂、信越化学、イオンファンタジー、コーセー、小林製薬、ローツェ、日本電産、幸楽苑、サイゼリヤ、ヨンドシー、ゴールドウイン…等々です。

今日の相場

◎日経平均:2万1,711.38(+23.81)+0.11%
◎TOPIX:1,606.52(-1.14)-0.07%
◎売買高概算:11億1,171万株
◎売買代金概算:2兆0,545億円
◎時価総額:604兆4,611億円
◎値上り銘柄数:814   ◎(年初来)新高値:60
◎値下り銘柄数:1,222   ◎(年初来)新安値:82
◎変わらず:104
◎騰落レシオ(25日):93.49%(前日比0.53%上昇)
◎サイコロ(日経平均):7勝5敗 ●●○○●○○○●○●○ 58.3%
◎カイリ率(日経平均):25日線比 +1.12% 75日線比 +3.40%

◎為替
対ドル:111.14(前日比0.04円高)
対ユーロ:125.40(前日比0.15円安) 

◎出来高上位
1.みずほ<8411> 171.6円(-1.0円) 6,992万株
2.三菱UFJ<8306> 552.8円(-7.8円) 5,993万株
3.スルガ銀<8358> 559円(-42円) 3,326万株
4.楽天<4755> 1,077円(-47円) 2,461万株
5.オンコリス<4588> 3,395円(+330円) 2,233万株

◎売買代金上位
1.ソフトBG<9984> 1万940円(-45円) 893億円
2.オンコリス<4588> 3,395円(+330円) 795億円
3.日経レバE<1570> 1万8,780円(+10円) 741億円
4.任天堂<7974> 3万2,950円(+30円) 402億円
5.ファストリ<9983> 5万5,500円(+280円) 388億円

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ハロー!株式』(2019年4月11日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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