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「人をお金に依存させる」ベーシックインカムの問題点と貧困解決の重要点=田中優

光熱水費の節約

家庭の光熱水費は努力せずに減らすことが大切だ。家庭内の光熱水費支出で最も多いのは電気代だ(図8)。

図8

図8

この電気消費の内訳は(図9)のようになっている。

図9

図9

このグラフはいつも紹介するものとは違っているが、従来あった「省エネ性能カタログ」が省エネルギーセンター作成のものではなくなったようで、資源エネルギー庁が直接出している。そのため資源エネルギー庁の主張する虚偽のデータに合わせて作られているようで、信頼性がなくなったため採用するのをやめた。他のデータを探したが、トップランナー基準から作られたデータのものを表示した(出典:価格ドットコム)。

もちろんこの5位、6位にある電気温水器やエコキュートなどは使わないことが最も重要なので、それらを無視すると電気消費の大きいものから順に「冷蔵庫、照明、テレビ、エアコン、暖房便座」と並ぶことになる。

まず電気は「熱に使わないこと」が大事で、どうしても電気以外にないという場合以外は使わないことが大事だ。その上で省エネ製品を活用することが一番良い。

冷蔵庫は著しく省エネが進んだので、もしフロンガスや代替フロンガスを利用する冷蔵庫を使っているならば今すぐ買い替えた方がいい。そうすると電気代は年間3万円程度は安くなる。照明器具も同様に、もし電球などを使っているようなら蛍光灯、LEDに代えた方がいい。

他の製品も省エネが進んでいるが、買い替えた方が経済的になって環境にも良いとまではいかないので、買い替え時期を迎えたら省エネ製品を選ぶのがいい。これで電気代を減らすことができる。

水利用については家庭内の水理容は「炊事・洗濯・風呂・トイレ」でほぼ全体量になっているので、風呂の残り湯で洗濯すれば4分の1を減らせる。

炊事の食器洗いは食洗機を利用した方が使い水の量は少なくなる。実際の洗浄力は、当たる水の勢いによる部分が大きく、次に温度が大きく関係する。だから泡を加えて勢いを強くする仕組みを利用するのがいい。

我が家では井戸を使っているので節水の努力は必要なくなった。裏山に降る雨すべてが使えるので豊富すぎて節水努力が不要なのだ。井戸を用いると、雨水利用も不要になる。天然の雨水利用そのものだからだ。

ガス代の節約は日本の場合、風呂利用のガスが非常に大きい。だから太陽温水器を利用できると大きく減らすことができる。次にガスコンロは炎が内側に向いて伸びるタイプのコンロが効率が高い。

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