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「人をお金に依存させる」ベーシックインカムの問題点と貧困解決の重要点=田中優

まずは「省エネ」に相当する「節約法」について考えてみよう。

一方の極として、高所得でありながら貯蓄がほとんどない「メタボ家計」の話がある。日経新聞の記事だ。
高所得でも貯蓄なし 老後貧乏招く超メタボ家計 – 日経新聞

その中に実際の家計と節約できた項目と金額が紹介されている(図5)。

図5

図5

額の大きなものから順に、食費(33,000円)、通信費(30,000円)生命保険料(24,000円)、娯楽費(10,000円)、被服費(9,000円)、交通費(8,000円)、その他新聞・理容・NHK・化粧品等(8,000円)、水道光熱費(7,000円)、日用品費(6,000円)、交際費(5,000円)の順で、合計14万円の節約ができている(図6)。

図6

図6

それを削減率で表すと(図7)のようになっている。

図7

図7

削減率の中で目立つのが食費や被服費、交際費、娯楽費などで、過剰な節約をしているのではないかと心配になる。それらの支出がもともとメタボな支出になっていたのならいいのだが。

通常の支出で弾力性が乏しいのが食料費、光熱費、保険医療費などで、必要不可欠なものと見られるからだ。

メタボな支出をしていない通常の家庭の場合、減らせる可能性が高いのが「通信費、生命保険料」で、意識して減らすことができるのが「光熱水費、食費」ではないかと思う。

機能の重複を解消する

まず機能の重複を避けることが重要だろう。ぼく自身は電話の重複が気にかかっていて、ほとんどの電話は携帯電話に来るので固定電話は実質的にFAX受信のためだけに使っていた。

これを思い切って携帯だけにした。すると問題になるのが光通信にしていた家のインターネットだ。これを「ソフトバンクエアー」に変えた。遅くなるかと心配したが、十分な速度になっている。

しかもこのエアーだけを持参すれば、受信可能エリアであればどこでも同様に使える。これは便利だ。たとえばインターネットのない実家に出かけたときも、自宅にいるときと同様に使えるからだ。

こうして携帯と固定電話の重複を解消した。

また、インターネットで情報を得ていると、テレビ・新聞情報は重複になる。以前からテレビは持っていなかったが、さらに新聞も取らなくなった。しかし不自由はしていない。もしテレビや新聞を取るのであれば、我が家の場合には「娯楽費」に分類されるだろう。

生命保険を合理化する

生命保険については実際の支払いの不備の問題がある。クレームによって追加支払いがやっと実現するような保険会社だ。こうした保険はクレームを平然とできるモンスター的な人以外にはお勧めできない。

生命保険は基本的に掛け捨ての保険と、運用される貯蓄を組み合わせたものだと考えた方がいい。これを分離して考えると、保険は掛け捨てで、貯蓄は自分の判断でした方がいい。なぜなら投資運用では保険会社は上手ではない上に、その投資先が倫理的に問題あるものが多いからだ。原発を支えてきたのも生命保険会社の投資による部分が大きい。

保険を掛け捨てで考えると、県民共済や全労済などの共済保険が世界一効率が高い。なぜならその年に使われなかった保険金は割り戻されるので、非営利に近い形になっているためだ。そして支払いも早く、クレームで支払われたというリストにも全く載っていない。

損害保険は特に保険が効かない子どもの自転車事故や物損があるので、必ず入っていた方がいい。特に相手が死んでしまった場合など、自動車事故並みの請求をされるので、保険がないと破産してしまう。幸い、損害保険料は高くないので加入した方がいい。ただし車の保険の特約だと年間千円程度ですむ。ぼく自身は追加負担のないクレジットカードのゴールドを持っていて、そこに海外での保険と一緒に付帯されているので余分な負担なく加入している。

こうして保険を合理化すると、通常の家庭でも年間数万円安くなることが多い。

Next: お金に依存しない「節約」のアプローチ(2)~光熱水費etc.

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