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【展望】年末相場!年内2万円奪還はやや厳しく、注目はIPO・中小型株へ=山本伸一

12月14日週の東京市場は、FOMCを無事通過したかと思えば日銀会合でいきなりの乱高下に見舞われ、1万9000円の大台を割り込み取引を終えた。12月21日週は水曜日に祝日休場、さらに外国勢のクリスマス休暇入りで参加者不足が見込まれることからもIPO銘柄、テーマ性の強い銘柄に注目が集まるのではないだろうか。(『プロの視点。今、乗るべき銘柄が見えてくる。』株式評論家・山本伸一)

東京市場はFOMC通過も日銀会合で乱高下。今週の狙い目は?

まずはこの1週間(12月14日週)の相場動向を振り返り

先週の株式相場は、調整優位の流れとなった先々週の流れを引き継ぎ、月曜日から火曜日にかけて売り優勢の展開。ただ、水曜日に見直されると、木曜日も好調。金曜日には利益確定売りが出たものの見直されてきています。

日経平均株価は、その前週末の1万9200円台から、月曜日に大台1万9000円割れ。火曜日も1万8600円台を割り込んだものの、水曜日には大台1万9000円を奪回。木曜日には1万9300円台まで持ち直し、金曜日も1万9000円台での推移となるなど、週初の調整も持ち直してきました。

日経平均株価チャート 2015年12月18日終値

日経平均株価チャート 2015年12月18日終値

先々週には、米国での利上げ観測を受けて原油相場下落とともに米国株が下落。今週の金融政策イベントに向けて警戒売りも出ていた東京市場ですが、月曜日には、米国株調整とともに売り圧力を強める展開。日銀短観は市場予想を上回りましたが、景気の先行き軟化が嫌気され、見切り売りにつながりました。

火曜日も円高推移やイベント警戒の手仕舞い、買い手控えが作用し、調整色を強める流れ。米国株続伸、円安推移と外部要因改善とともに水曜日は見直される展開。FOMC政策声明直前で警戒先行の手仕舞いも一巡し、売り方の買い戻しや反対売買も押し上げ要因となっています。

注目されたFOMC声明では市場観測通りの利上げ実施、追加利上げも緩やかなペースとなる方針を伝えたことも支援材料となり、米国株高、円安推移と外部要因はさらに進展。直近調整からの見直しも続き、木曜日の相場上昇につながりました。

ただ、金融政策確認から一夜明けた米国市場が反落。金曜日には東京市場も利益確定売りが主導、日銀金融政策決定会合の発表時間遅れによる追加政策への期待感から買い進まれたものの、その後の政策声明で現状維持が伝わる展開に。

日銀金融政策決定会合では金融緩和の補完措置導入で新たなETF買い入れ枠の設定などが伝わり、金融緩和遂行措置でも長期国債買い入れの平均残存期間の長期化、J-REITの買い入れ限度額の引き上げを伝えたことが好感され、為替相場は円安推移、先物主導で買い進まれましたが、買い一巡後は急速に値を消して前日比マイナス圏へと沈みました。

前営業日には市場期待に沿うFOMC政策声明を受けて米国株高、円安推移ととも買い直された経緯もあり、直近調整からの見直しが働いたあと、外部要因進展を受けて翌営業日の日銀金融政策決定会合でも現状維持が見込まれていましたが、発表時間の遅れた金融政策後の市場心理は大きく揺れるなど、波乱発生に見舞われて株価指数は前営業日上昇分を帳消し。中核銘柄を中心に売り直され、日経平均株価は乱高下。

日銀の金融政策確認後は日経平均は一時500円高を記録したものの、終値では1万9000円の大台を割り込んできました。前営業日同様に25日移動平均線(1万9534.46円)が上値抵抗となり、日中値幅は886円を記録。日経平均株価終値は、前日比366.76円安の1万8986.80円と大幅反落して今週の取引を終えています。

値動きが激しかった個別銘柄をおさらい

個別銘柄では、村田製作所<6981>が続落。

村田製作所<6981> 日足(SBI証券提供)

米アップル株が調整しており、スマートフォン部品受注鈍化を懸念した売りが続いている模様。電子デバイス関連のアルプス電<6770>日東電工<6983>なども軟調。商品相場調整とともに伊藤忠<8001>など総合商社も売り込まれています。

一方で、医薬品セクターが好調。小野薬品<4528>は続伸し新値追いを強める形に。がん免疫療法治療薬「オプジーボ」で、「切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」に対する効能・効果に対する製造販売承認事項一部変更承認を取得したとの発表が刺激材料となりました。医薬品では武田薬品<4502>なども賑わっています。

また、再編期待ではメッセージ<2400>が急伸しストップ高まで買い進まれる場面も。

メッセージ<2400> 日足(SBI証券提供)

損保ジャパン日本興亜ホールディングス<8630>が出資比率を現在の3.5%から51%以上に引き上げ子会社化する方針を固めたとの観測報道が買い材料視されました。また、介護関連のシダー<2435>も再編期待で買いを集めました。

フィンテック関連のテーマ人気ではラクーン<3031>が大幅高。

ラクーン<3031> 日足(SBI証券提供)

直近でもテーマ性の人気が確認されていたほか、後払い決済サービス「Paid」が「LINE@」に対応したとの発表も支援材料となりました。関連銘柄ではセレス<3696>も賑わうなど、波乱相場のなかテーマ物色が確認されています。

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