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政府とマスコミが「引きこもり」と言い続ける限り、惨劇の連鎖が止まらない明確な理由=世に倦む日日

元農水事務次官が44歳の長男を刺殺

さらに、その翌日の6月1日、東京の練馬で、元農水事務次官が44歳の引きこもりの長男を自宅で刺殺するという痛ましい事件が続いて起きた。

元事務次官の熊沢英昭は、「川崎の事件を知り、長男も人に危害を加えるかもしれないと思った」と供述している。自宅の隣に小学校があり、運動会の音をうるさいと長男が言っていて、その懸念が現実にあったのだろう。

引きこもりは全国に200万人

厚労省の調査では、引きこもりは全国で95万4,000人いて、そのうち40歳~64歳が推計で61万3,000人いる。

だが、引きこもり研究の専門家である斎藤環氏によれば、全国で200万人は確実にいるという結論を出していて、私はこの数字が正しい、あるいはもっと多いだろうと考えている。

いわゆる「人手不足」も、引きこもりが多いゆえの現象であって、外国人労働者の数が引きこもりの数と均衡する点に注目しないといけない。

誰が「引きこもり」を言語化したのか?

現在、政府の行政上の概念として定着している「引きこもり」とは、一体、どこで誰が言語化したものだろう。

社会一般に使用されている「引きこもり」の語は、精神疾患の問題と関連して語られることが多く、その属性と表象が定着している。だが、私は、200万人(斎藤環氏の説)の全員が精神病患者だとは思えないし、仮にそうした傾向があったとしても程度の差があり、重症者は少ないと想像する。

引きこもりについては、社会学や精神医学ではなく、経済学の言葉で対象化することが必要だ。

Next: 引きこもりは「長期失業者」、自己責任で片付けてはいけない

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