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【Q&A】2016年の相場環境を理解する~投機筋に付け込まれた日米金融当局=矢口新

個人投資家は発想の転換が必要に

<Q>
そうですか。では、我々個人投資家は、どうすれば良いのでしょう?

<A>
中長期の運用こそが投資だという発想を変えることだと思います。

ボラティリティが高い時の中長期投資は難しいですが、短期トレードでは絶好の収益機会です。私は、2016年というボラティリティが高い時を機会に、短期トレードに挑戦することをお勧めしています。

あえて中長期の相場観を述べるなら、米MMFや、業績見通しの良い株を選別して買うこと、年内に商品相場が底打ちする可能性があることなどですね。しかし、それは米連銀が予測通りに利上げを行えるということが前提となります。

日本株では、消費増税を2017年4月に予定通りに行うのなら、それまでに追加緩和が必要だと思いますので、金融相場が続き、市場全体では年末までには上げていると見ています。仮に消費増税を見送る、あるいは(所得税収増を見据えての)消費税率引き下げならば、個人消費拡大、経済成長からの上昇相場が期待できます。

もっとも、中長期投資の難しさは、そういった見方が正しく、環境も大きくは変化しないことが前提となることです。

<Q>
プロの投資家はどうなのですか?

<A>
プロは、特にディーラーの運用は、現状への対処です。環境の変化に応じて、刻々と値動きが変わるので、それに対処し続けるのがプロの運用です。

<Q>
それも難しそうですね?

<A>
そう聞こえますか?では加減の調整と言い換えましょう。火加減、水加減、味加減など、刻々と変わる状態への対処と言うと難しく聞こえますが、何のことはない、慣れれば誰でもができることです。それが短期トレードです。

【関連】困難となりつつある政府・日銀の株価対策~国債市場動揺の恐れも=久保田博幸

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相場を知る・より安定した将来設計のために』(2016年1月18日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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