14日のNYタイム、とうとう米国2年債と10年債の金利が逆転する逆イールドが発生。株が大きく売られ、ダウ平均は800ドル安と今年最大の下げとなりました。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)
※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2019年8月15日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。
まだ序ノ口?逆イールドがもとに戻るタイミングが最も危ない…
ついに逆イールド発生
14日のNYタイム、とうとう米国2年債と10年債の金利が逆転する逆イールドが示現したことを嫌気して株が大きく売られました。
逆イールド自体は2000年にも2008年にも示現しているわけですからそれほど珍しいわけではないのですが、今回ばかりは事前のリセッションベンチマークとしての機能があまりにも周知徹底されてしまったせいか、市場が過敏に反応しすぎて、大きな相場下落になったのがなんとも気になるところ。
アルゴリズムのレスポンス主体になってから、こうした動きが出やすいのも最近の相場の大きな特徴になっているのではないでしょうか。
![NYダウ 日足(SBI証券提供)](https://www.mag2.com/p/money/wp-content/uploads/2019/08/15092503/190815nydow_d.png)
NYダウ 日足(SBI証券提供)
2000年と2008年のケースから考えれば、問題はこれから
この米国2年債と10年債のイールドがフラット化からとうとう逆転してしまう逆イールドですが、実は21世紀に入ってからは2000年のITバブル時と、2008年のサブプライムローン問題の末期に同様の状況に陥っています。
この2回とも逆イールド示現の直後からFRBが利下げに動き、イールド自体はもとの形、つまり再スティープ化がはかられるようになった時点で突然株価が暴落を始めることになりました。
つまり、過去のケースに詳しい人間から言わせれば、逆イールドがもとに戻るタイミングがもっとも相場は危ないということが定説化しています。
しかし、今回はすでに逆イールドだけで大騒ぎになりはじめているのが過去と大きく異なる部分となります。
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