<その3:独自性があるか?>
ビジネスとして手っ取り早いのは、今売れているもののマネをする(いわゆるパクる)ことです。けれど、それだけでは業界の1番になることは難しく、また市場が変化した場合、対応できずに淘汰されてしまう危険性もあります。
通常、他のビジネスにはない独自性を持つビジネスであればあるほど、差別化しやすく、それがユーザーへのアピールポイントにもなります。
その一方で、それがまだ世の中に存在していない商品やサービスであった場合、世間に認知されるまでに時間がかかったり、実際には思ったほど求められていない可能性も考えられます。そもそも、いくら独自性があったとしても、実現できないアイデアでは意味がありません。
これはFCの事例ではありませんが、スタートアップ企業のセブン・ドリーマーズが2019年4月に経営破綻しています。同社は、自動衣類折りたたみ機で世間の注目を集めた企業でした。負債総額は31億8,000万円に上ります。
当初は、パナソニックや大和ハウス工業などから60億円の出資を受け、経済産業省から有力新興企業「Jスタートアップ」の認定も受けていました(日経新聞Web版、2019年5月23日)。
テレビにも度々出演し、独創的なアイデアを事業化するベンチャーとして名を馳せていましたが、結局は商品化に至らず、売上がほぼない状態でした。
つまり、有名で大手がバックに付いていれば、ビジネスは盤石なのかというと、決してそうとは言えない、ということです。
当たり前の話ですが、大事なのはサービスとして継続していける事業なのかどうか?ということと、そこに真の需要があるかどうか?です。
【有望なビジネスを見分けられるようになる方法】
FCに限らず、どのようなビジネスにも、必ずメリット・デメリットの両方が存在しています。この両面を十分に理解した上で、かつメリットが優っていると思えるかどうかが、事業を選ぶ際のカギになってくるでしょう。
こうしたポイントを念頭に置きながら、「どのようにして自分のお眼鏡に叶うビジネスを探せばいいのか?」と申しますと、一番簡単な方法は、毎年開催されているフランチャイズ(FC)ショーを見に行くことです。
これはぜひ、FCを出店しようと考えている人以外のビジネスパーソンにも、勉強のためにFCショーを見に行くことをオススメします。行くのは1度きりではなく、できれば毎年見に行くのがいいと思います。
見に行くべき理由は、「世の中の動きが見える」からです。