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楽天は2,000億円を投資、ヤフーがZOZOを買収して手に入れたのは物流システムだった?=シバタナオキ

ヤフーが本当に本当に欲しかったものは何か?

以上、2つほどヤフーが欲しかったものというのは想像して書いてみましたが、実は本当にヤフーが欲しいものというのは、ZOZOの物流の仕組みなのではないかと思います。

ZOZOのサービスそのものが、ブランドから在庫を預かって在庫管理や配送まで行うという、楽天市場やヤフーショッピングから見ると一歩進んだ物流サービスまで提供しているものになっています。

これはまさに、Amazonがフルフィルメントサービスとして提供しているサービスそのものですが、このサービスは今後のECプラットフォームに必ず必要になってくるサービスだと言えます。

更に、ZOZOは現在、物流センター「ZOZOBASE」というものを拡張中です。

※参考:楽天市場のこれから 三木谷 浩史氏が語る「物流へ2000億円投資」「送料無料ライン」「ZOZO追撃」

実際楽天は2,000億円を投資して物流インフラを作ろうとしています。

そう考えると、今回4,000億円でZOZOの売上利益を取り込めるだけではなく、その物流インフラをそのまま手に入れられると考えれば、実は今回の買収はあまり高い買い物ではないのかもしれないと言うこともできますね。

※参考:Shopify buys warehouse automation tech developer 6 River Systems for $450 million

海外では、ヤフーショッピングや楽天のようなECプラットフォームであるShopifyが、つい最近物流サービスを手掛けるスタートアップを$450M(約450億円)で買収したばかりです。

Shopifyも対アマゾンという文脈において、ZOZOが提供しているような、あるいはAmazonがフルフィルメントサービスとして提供しているような物流サービスが必要になるということが明確に分かっているため、このような買収を行っているわけです。

そういった意味で、今回の買収はヤフーのeコマース事業における物流戦略としても、非常に大きな意味を持つ買収になる可能性があると個人的には考えています。

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image by: metamorworks / Shutterstock.com

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『決算が読めるようになるノート』 2019年9月24日号『Q. ヤフーのZOZO買収で本当に本当に欲しかったものは何か?』より抜粋
※記事タイトル・本文見出し・太字はMONEY VOICE編集部による

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