それ以外にヤフーの承認が必要な事項
今回ZOZOはヤフーの連結子会社になるだけではなく、ヤフーが株式の過半数以上を保有することになるので、以下の点に関しては必ずヤフーの合意がないと実行できないようになっています。
・定款の変更
・30%以上利益が減る事業計画変更
・売上が+-10%以上増減するあるいは、利益が+-10%以上増減する買収など
・解散・清算・倒産
・30%以上利益が減る事業計画変更
・売上が+-10%以上増減するあるいは、利益が+-10%以上増減する買収など
・解散・清算・倒産
これらの項目もそれなりにリーズナブルに見えますが、会社の事業計画や構造を大きく変更する場合は当然ですが親会社の承認が必要だという情報が明確に入っています
4,000億円の買収資金はどこから捻出?
さて今回の買収は約4,000億円の現金で買収することになるわけですが、この現金をヤフーはどこから捻出するのでしょうか。ヤフーの貸借対照表を見てみましょう。
ヤフーは楽天のように銀行とクレジットカード会社を連結しているため、連結で見ると貸借対照表が若干複雑ですが、大雑把に見ると以下のようになっていると言えるでしょう。
1.77兆円の負債
2.28兆円の現金相当資産
=> 現金相当は約5,000億円
2.28兆円の現金相当資産
=> 現金相当は約5,000億円
現時点でヤフーの貸借対照表には、約5,000億円相当の現金しかないという風に見えますので、今回の買収資金の4,000億円は、ヤフーとしてもかなり大きな賭けだったということがご理解頂けるのではないでしょうか。
恐らくヤフーとしては、この買収の前後で銀行からの借入を増やして、もう少し資金を厚めに持つことになるのではないかと推測されます。ヤフーは黒字会社で、毎年非常に大きな利益を生み出している会社なので、銀行からの借り入れは問題なくできるのではないかと思います。