世論はオーナー保護に違和感?
そうそう、このスルガのニュースについて、一般の人はほとんど興味を持っていないようです。
一方、不動産投資家はとても興味を持っているようで、ネットにはかなりの数の書き込みがなされていました。
ネットの反応を見ていると、「徳政令はズルい」とか「自分の投資の失敗は自分で責任とれ」とか、かなりかぼちゃのオーナーを叩いているコメントが多くて気になりました。
いちばん悪いのは業者
確かに、かぼちゃのオーナーがあまりに不勉強だったことは事実です。エビデンス書類改ざんや二重契約書、謎の覚書など、善意というにはオーナーの責任は軽くないと思う人もいると思います。
しかし、忘れてはいけない事実があります。
それは、最も悪いのは、かぼちゃの馬車を売りつけたスマートデイズ(スマートライフ)だということです。
ある意味で弱者であるオーナーを叩くのではなく、その原因を作ったスマートデイズを叩くべきなのです。
スマートデイズや類似のことをやっていた不動産業者は軒並み会社を倒産や解散していますから、責任の所在がわかりにくくなっています。
それで怒りの矛先がわかりやすいオーナーやスルガ銀行に向かっていますが、本来、社会正義としての怒りの矛先は、そういった悪質な業者たちに向くべきなのです。
こういうことが2度と起こらないために、スマートデイズの責任者をちゃんと処罰してこそ社会正義が通るというものだと思います。
まぁそんなわけで、かぼちゃのオーナーにとって一筋の光が見えてきたわけですから、同じ投資家仲間としては一緒に喜びましょう。
いつかは自分もそういった救済策に救われることもあるかもですよ。
『1億円大家さん姫ちゃん☆不動産ノウハウ』(2019年11月21日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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