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誤解される「ボラティリティ・インデックス」=近藤駿介

「恐怖指数」ではなく「誤解指数」~動向判断には有益も相場予想は困難

小生は1990年からボラティリティの研究をしており、ボラティリティ・インデックスが存在する前からオプション市場のボラティリティを独自に算出(実際には数学科出身の若手に計算するよう指示しただけ)して、現物株式市場のボラティリティとの比較を行ってきた。

こうした分析をしてきたのは、オプション取引によって付けられるボラティリティというのは、「恐怖指数」ではなく「誤解指数」という側面を持っており、市場動向に影響を及ぼすと考えたからだ。

こうした研究によっても、相場を予想することは難しい。しかし、近い将来の相場動向を判断するうえでは有益なものだった。

少なくとも、市場分析をするうえで「株価」以外の基準から多角的に分析することは、確度を上げることに貢献するもの。「必要性のない株価」を必死に分析するよりは、効果的だといえる。

こうしたオプションなどデリバティブ取引が現物株式市場に及ぼす影響等については、27日(日)に開催する講座でお話をするので、興味のある方はふるってご参加ください。人数に限りがありますので、お申込みはお早めにお願いします。

【3月27日(日)講座概要と申込ページ 】
第1部「中学一年生の数学で分かる『オプション取引講座』」 10:30〜12:15
第2部「派生商品を絡めて考える、ファンドマネージャー市場分析講座」 13:00〜15:00
※第1部、第2部の両方に申込をされる方には割引があります。

【関連】「コミュ障」専業トレーダーの退場率が高くなるのはなぜか?(株・FX)

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近藤駿介~金融市場を通して見える世界』(2016年3月23日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験を持つと同時に、評論家としても活動してきた近藤駿介の、教科書的な評論・解説ではなく、市場参加者の肌感覚を伝えるマガジン。

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