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投資歴が長いのに、いつまでたっても儲けられない…そんな人に共通する特徴とは?=山崎和邦

その6:チャートを軽視する人と、その逆に妄信する人

罫線(チャート)を軽視する人と、逆に盲信して「ダマシ」(1960年半ばに日本に入国した「グランビルの法則」─移動平均法上の原則─で彼のいう「短期的・技術的な修正」、要するに短期的なテクニカルなダマシのこと)を一切認めない人。

チャートは森羅万象すべてが織り込まれる。それは、ヒトが株式市場という修羅の戦場でどう行動してきたかを示すものだ。「ファンダメンタル→それに反応する投資家の行動→株価変動」、この一連の流れの「それに反応する投資家の行動→株価変動」の部分だけを切りとって観察するのが罫線論である。一方、ファンダメンタリストは「ファンダメンタル→株価変動」を見る。

筆者の入社直後は「調査の野村」と言って、調査部(今の野村総研)が重視されてチャートは軽視または禁止した上司が多かった。その頃、筆者は本店営業部にいたが、課長が海軍兵学校・名古屋帝大の人だったが、罫線を軽んじなかった。また、隣の部にいた部長(のちに社長になった田淵節也・略称「大タブ」)が、京都大学卒の一応のインテリ層だったはずだが、「罫線に向かってモノを言うな。ここにすべてが語られている」と言っていた。筆者はそのころから罫線が好きで、調査部のいうことよりも罫線を信じて、隠れて見ていた。

その7:「老化防止のため」「勉強のため」などと多目的設定する人

目的の単一性、一行動一目的、これがクラウゼビッツ「戦争論」の要諦の一つだ。「老化防止のため」などと気安くいう人がいる。結果としてそうなるなら大いに結構だが、それが主目的なら多額な医療費を株式市場に払うことになる。

「勉強のため」という人も多い。それが結果的にそうなるなら大いに結構だが、それが主目的なら大いに授業料を市場に支払うがいい。

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第1部;当面の市況

第2部;中長期の見方

第3部;「日経平均の大底圏内をいわゆる「大通り銘柄」を買い、青春期相場・壮年期相場で資産を作る」というオーソドックスな方法が通用しなくなる可能性

第4部;COP25で早くも馬脚を顕したか小泉進次郎新大臣

第5部;式投資で長年の経験を積んでも儲けられない人のタイプ

第6部;読者との交信欄

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※本記事は有料メルマガ『山崎和邦 週報『投機の流儀』』2019年12月22日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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image by : Kues / Shutterstock.com

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山崎和邦 週報『投機の流儀』』(2019年12月22日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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大学院教授(金融論、日本経済特殊講義)は世を忍ぶ仮の姿。その実態は投資歴54年の現役投資家。前半は野村證券で投資家の資金運用。後半は、自己資金で金融資産を構築。さらに、現在は現役投資家、かつ「研究者」として大学院で講義。2007年7月24日「日本株は大天井」、2009年3月14日「買い方にとっては絶好のバーゲンセールになる」と予言。日経平均株価を18000円でピークと予想し、7000円で買い戻せと、見通すことができた秘密は? その答えは、このメルマガ「投機の流儀」を読めば分かります。

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