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BBT Research Memo(2):1歳の幼児から社会人までを対象とする「生涯教育プラットフォーム」を構築

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■事業概要

1. 事業内容
ビジネス・ブレークスルー<2464>は、経営コンサルタントで現代表取締役会長の大前研一(おおまえけんいち)氏が、「世界で活躍するグローバルリーダーの育成」を目的として、1998年4月に設立した教育サービス会社である。主に社会人を対象として、BBT大学/大学院やオープンカレッジなど遠隔型のリカレント教育サービスを中心に事業展開しており、教育コンテンツをすべて自社で企画・制作していることが特徴となっている。

また、2013年10月に幼・小・中・高の一貫校であるAJIS(東京都練馬区光が丘、目黒区青葉台)を運営する(株)アオバインターナショナルエデュケイショナルシステムズ(以下、アオバ)を子会社化し、幼児から高校生までを対象とする教育サービス事業(プラットフォームサービス事業)を開始。1歳の幼児から社会人にまで対象を拡げ、「生涯教育プラットフォーム(Life Time Empowerment)」を構築した。

事業セグメントは、2020年3月期より一部変更を行っている。2019年3月期までのマネジメント教育サービス事業と経営コンテンツメディアサービス事業を統合して新たにリカレント教育事業とし、プラットフォームサービス事業、その他(書籍の印税収入、賃貸収益、新規事業等)の3つで区分している。2020年3月期第2四半期累計の構成比を見ると、リカレント教育が売上高の52.0%、セグメント利益の56.3%と過半を占めているが、幼児教育の拠点開設等により生徒数が増加しているプラットフォームサービス事業の構成比率が年々上昇している(2016年3月期のプラットフォーム事業の売上構成比は29.4%、セグメント利益構成比は36.6%)。

リカレント教育サービス事業の主力サービスは、個人向けのBBT大学/大学院、オープンカレッジと法人向け人材教育・研修サービス(カスタマイズプログラム、企業研修等)などがある。また、提供するサービスは、インターネット等を活用する遠隔型教育、講師と対面する集合型教育、その両方を組み合わせたブレンド型教育の3つの形態で提供している。遠隔型教育としてはBBT大学/大学院やオープンカレッジ、集合型教育としては向研会(全国約450社の経営者向け勉強会)、ブレンド型教育としてアタッカーズ・ビジネススクールやリーダーシップ・アクションプログラムなどがある。

また、コンテンツ配信サービスとしてテレビやパソコン、スマートフォンで視聴できるビジネス専門チャンネル「Business Breakthrough Ch」を配信しているほか、会員向けサービスとして「アルムナイサービス」と「大前研一通信」を提供している。「アルムナイサービス」とは、BBT大学/大学院やオープンカレッジの卒業生・修了生等を対象に、過去に受講した講座のコンテンツを定額料金で再視聴できるサービス、及びコンテンツを会員価格で購入できるサービスとなる。

プラットフォームサービス事業では、インターナショナルスクールやバイリンガル幼児園などのスクール型の教育サービスを展開している。2013年10月にアオバを子会社化して以降、アオバが2014年11月に「JCQバイリンガル幼児園(現 AJB晴海キャンパス)」(東京都中央区晴海)を運営する現代幼児基礎教育開発(株)、2015年10月に「サマーヒルインターナショナルスクール」(東京都港区元麻布)を運営するSummerhill International(株)を相次いで子会社化し、また、事業譲受によって2016年3月に「AJB芝浦キャンパス」(東京都港区芝浦)、2016年8月に「AJB早稲田キャンパス」(東京都新宿区高田馬場)をそれぞれ開設した。2018年4月には同社として初めての新設校となる「AJB三鷹キャンパス」(東京都三鷹市)を開校し、2019年5月にはインターナショナルスクール「LAIS」(東京都三鷹市)を運営するLittle Angels学園(株)を子会社化している。

2019年9月末時点でキャンパスは都心に8拠点体制となり、うち「Little Angels International School(以下、LAIS)」を除くすべての拠点で、国際バカロレアの認証を取得、または認定候補校となっている。このうち、AJISについては初等教育プログラム(PYP)、中等教育プログラム(MYP)ディプロマ・プログラム(DP)と、幼小中高すべてのIBプログラムで認証を取得している。すべてのプログラム認証を取得したフルIB校は国内でも8校のみとなっている。なお、「LAIS」については中学部・高校部でケンブリッジ大学国際教育機構※認定校となっている。

※英ケンブリッジ大学傘下の団体で、5~19歳を対象とする国際教育プログラム及び資格試験(IGCSE、Aレベル等)を提供する世界最大の国際教育機関。現在、世界で160ヶ国以上、1万校以上でそのカリキュラムが学ばれている。また、同機構の認定するAレベルを修了した生徒は、英語圏を中心に世界中の大学において大学入学資格として認められており、Aレベル成績優秀者の入学申請を優遇されるケースもある。また、文部科学省により、日本国内においてもAレベルの修了は日本の大学入学資格として認められている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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