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マスク大量出品で888万円荒稼ぎ。手助けよりも“金儲け”選ぶ県議は「要らぬ」の合唱

新型コロナウイルスの感染拡大で、日本全国がマスク不足に陥る中、あろうことか県議会議員がインターネットオークションでマスクを大量出品していたことが明らかになり、週末ネット等で話題を呼んだ。

マスクを販売していたのは、静岡県焼津市から無所属で選出された諸田洋之(もろたひろゆき)県議。9日に記者会見を開き、マスクは2月4日から計89回出品し、売り上げは約888万円に上ると説明。「不快に思われた方に心からお詫びする」と謝罪したが、議員辞職は否定した。毎日新聞産経新聞共同通信などが伝えた。

各紙によると、諸田県議はマスクは新型インフルエンザが流行した2009年頃に自身が社長を務める貿易会社が仕入れ、在庫として残っていたものであり「在庫品の出品であり、転売には当たらないと考える」と弁明。またマスクの出品に諸田県議個人のアカウントを使っていたことは「不適切だった」としつつも、売り上げは会社の利益として計上していると述べた。

記者会見では、今後県などと協議のうえ、売り上げを新型コロナウイルスの感染防止対策に充てる考えも示したという。マスクの転売については、安倍首相が5日に禁止することを表明したが、諸田議員は6日に報道機関から問い合わせを受け、出品を取りやめたという。

こうした諸田県議の一連の行動についてネットでは、「なぜ医療従事者への寄付が思いつかなかったのか」「それ(問い合わせを受ける)まで何も思わなかったのか…不思議です」「国民が困っている時にはお金儲けに走る議員、必要か」などと非難の声が殺到。

メンタリストDaiGoも、自身のTwitterで「マスク大量出品の議員がいたことがなぜヤバいかって、この状況でマスクを出品したらどうなるか、その程度の判断もできないやつが、【税金の使い道と法律】を決めてるってことです」「次の選挙ではなく、ぜひ来世でやり直していただきたい」などと痛烈に批判していた。

記者会見で「転売ではないから問題ない」という見方を示した諸田県議だが、日本国民や静岡県民からは「転売が問題なのではない。国難に際し、荒稼ぎを企てた議員がいたことが問題だ」「国や県のことを第一にできないならやめたらと思う」「見苦しい弁明だ」と議員辞職が相当だとする意見が大半だ。

1月27日に「新型肺炎(コロナウイルス)権の対応」というタイトルで自身のブログ(諸田ひろゆき公式Blog)を更新し、「県の健康福祉部医療健康局疾病対策課に話しを伺いました」と動画(9日現在は非公開)をアップしている諸田県議。その中で「最悪のシナリオ」についても取材しているようだが、本来人々の困難や不安を緩和すべき議員が私服を肥やしていたのかと思うと何ともやりきれない気持ちになる。

Next: 諸田氏に対しネットは「窮地で私利私欲に走る県議は要らぬ」と一刀両断

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