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株価大暴落の元凶は人工知能? パニックになるな、相場の本質は今も昔も変わらない=栫井駿介

株価はいつもオーバーシュートする

取引を行っているのが人間から人工知能になったところで、その本質は変わっていません。目標は常に「少しでも早く儲け、少しでも早く逃げる」ことだからです。

この目的がある限り、株価は上にも下にも行きすぎる(オーバーシュートする)傾向があります。これによって、取引が手信号で行われていた太古の昔から相場はバブルの形成と崩壊を引き起こしてきたのですが、人工知能時代になった今でも全く変わらないようです。

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むしろ、一方向の動きが増すということは、それだけ本質的な価値から乖離しやすくなるということです。株価がいくら動いたところで、本質的な価値は変わりません。

私たちバリュー株投資家の原則は、価値より安い価格で買うことです。すなわち、株価が余計に下がるのであれば、それだけ価値よりも割安な価格で買うチャンスが増しているということです。

「過去最大の下落幅」という見出しが踊り、つい暗い気持ちになってしまいますが、冷静に考えると私たちにとってはチャンスでしかありません。

人類はやがて間違いなく新型コロナウイルスに打ち勝つでしょう。経済も一時的には落ち込むでしょうが、人々に意欲がある以上、必ず復活します。私たちはそのときに元気に活躍していると思われる企業をただ買っていれば良いのです。

目先の株価変動は、将来あなたが受け取る価値とは無関係です。


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image by:MIA Studio / Shutterstock.com
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2020年3月15日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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