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新興市場見通し:マザーズ上昇継続で1000pt視野に、IPOも続々発表

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先週の新興市場では、マザーズ指数が終値ベースで2018年12月5日以来の高値を付け、日経ジャスダック平均は11連騰となった。5月25日に緊急事態宣言が全面解除され、日経平均は21000円台を回復すると、その後も大きく上昇。この間、マザーズではバイオ・IT関連株に利益確定の売りが出たが、一方で経済活動の再開とともに業績回復が見込める銘柄に買いが入り、マザーズ指数は底堅く推移した。週末にかけて日経平均がやや調整すると、バイオ・IT関連株が再び積極的に買われた。なお、週間の騰落率は、日経平均が+7.3%であったのに対して、マザーズ指数は+6.0%、日経ジャスダック平均は+2.7%だった。

個別では、新型コロナウイルスワクチンを開発するアンジェス<4563>が引き続き物色の柱となり、週間で18.8%高。その他マザーズ時価総額上位もメルカリ<4385>が同9.9%高、フリー<4478>が同14.5%高と全般堅調だった。売買代金上位では、PCR試薬の保険適用を申請したプレシジョン・システム・サイエンス<7707>などが大幅高。また、学校向けにオンラインでネットリテラシー講演を提供開始するアディッシュ<7093>が週間のマザーズ上昇率トップとなった。一方、ラクス<3923>は同1.3%安となり、NexTone<7094>などが下落率上位に顔を出した。ジャスダック主力では日本マクドナルドHD<2702>が同3.1%高、ワークマン<7564>が同2.6%高。ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>は同6.5%高で、変わらずを挟みつつ9連騰した。売買代金上位では、メキシコで新型コロナ治療の臨床試験を行うテラ<2191>が引き続き人気。また、大日光・エンジニアリング<6635>が週間のジャスダック上昇率トップとなった。一方、東映アニメーション<4816>は同7.8%安となり、アエリア<3758>などが下落率上位に顔を出した。

今週の新興市場では、マザーズ指数の堅調推移が続き、1000pt台回復を試してきそうだ。マザーズ指数は3月安値527.30pt(取引時間中)から短期間で大きく上昇し、節目の1000ptを前に高値警戒感が出てきそうではある。一方、月足チャートで見ると長期調整トレンドの転換が鮮明で、反騰に弾みが付くとの期待も高まりやすい。前回の当欄で指摘した新興株の追い風(強い金融緩和環境、新型コロナによる社会変化など)も変わらない。

足元でクラウド会計ソフトのフリーやオンライン診療システムのメドレー<4480>が上場来高値を大きく更新してきている。株価にやや過熱感はあるが、「期待できる銘柄は積極的に上値を追う」というムードを映しているだろう。とはいえ、新型コロナの感染者数推移や株式相場全体の地合いを見らみつつ、バイオ・IT系とサービス系が日替わりで物色される展開となりそうだ。なお、今週は6月3日にウチダエスコ<4699>、5日にITbookHD<1447>、日本スキー場開発<6040>などが決算発表を予定している。

IPO関連では、6月4日にロコガイド<4497>(6月24日上場、マザーズ)が仮条件を発表する予定となっている。IPO再開後最初の案件とあって、無事プライシング(価格決定)を通過できるか注視したい。なお、先週はコパ・コーポレーション<7689>(6月24日、マザーズ)、エブレン<6599>(6月29日、ジャスダック)、グッドパッチ<7351>(6月30日、マザーズ)と3社の新規上場が発表されている。


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