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中長期的なトレンド狙いから短期的な値幅取り狙いが中心に【クロージング】

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2日の日経平均は小幅に上昇。24.23円高の22145.96円(出来高概算13億5700万株)で取引を終えた。6月ISM製造業景況指数が予想外に活動の拡大を示す50を回復したこと等を材料視した米国市場の流れを受けて、買い先行で始まった。ただし、日経平均は寄り付き後に22072.11円まで下げる場面がみられ、前引けにかけては22267.51円まで上げ幅を広げている。後場はこのレンジ内での推移が続いており、狭いレンジ内で短期筋の売買に振らされた格好となった。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは、空運、輸送用機器、保険、海運、陸運、銀行、建設がしっかり。半面、鉄鋼、ガラス土石、繊維、機械、パルプ紙が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、テルモ<4543>、東エレク<8035>が堅調。一方でTDK<6762>、ファーストリテ<9983>、オリンパス<7733>、信越化<4063>が冴えない。

日経平均は日中値幅が200円程度と狭いレンジでの推移となっており、22000円より下は売り込みづらい半面、25日線に上値を抑えられている形状となる。もっとも、米雇用統計の発表を控えているほか、米国市場は3連休となるため、海外勢のフローは限られている。また、東京都では新型コロナ感染者数が1日で100人を超えており、第2波への警戒が押し目買いも出しづらい状況であろう。

また、シンボル的な役割だったアンジェス<4563>が不安定さをみせてきており、これが他の中小型株への利益確定にもつながっており、個人のセンチメントにも影響を与えそうだ。これまで以上に資金回転が速まっていることが窺えるなか、より慎重姿勢に向かわせるため、中長期的なトレンドを狙うというよりも、短期的な値幅取り狙いが中心になりやすく、さらに値動きの荒さにつながりそうである。


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