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日本の医療崩壊は目前か。都市封鎖せずに善戦するスウェーデンから学べること=矢口新

本当にスウェーデンは失敗したのか?

2020年7月10日時点で、スウェーデンの感染者数は世界216カ国・地域中の25位で7万4,898人となっている。

ちなみにロシアを含む欧州では、

ロシア:71万3,936人
英国:31万9,587人
スペイン:27万1,762人
イタリア:24万2,639人
フランス:20万5,898人
ドイツ:19万7,954人

の順となっている。いずれも桁違いで、スウェーデンは7位となる。もっとも、どの国もスウェーデンよりも人口が多いので、参考までの数値だ。

問題とされている死者数だが、スウェーデンは5,526人と、世界で17位。

スウェーデンの近隣として比較される欧州では、

英国:4万4,650人
イタリア:3万4,938人
フランス:3万0,004人
スペイン:2万8,403人
ロシア:1万1,017人
ベルギー:9,781人
ドイツ:9,025人
オランダ:6,136人

次いでスウェーデンと、9位に下がる。ベルギーとオランダが加わるからだ。

ちなみに2019年7月の時点で、スウェーデンの人口は1,003万6,400人、ベルギーは1,153万9,300人、オランダは1,709万7,100人だ。

死亡率では世界で18位。欧州内では、ベルギー、フランス、イタリア、ハンガリー、英国、オランダ、スペインに次いで8位となる。

回復率は206位とワースト11位だが、欧州では、英国215位、ノルウェー214位、オランダ213位、の3カ国がスウェーデンよりも悪い。

ちなみに、米国(7月11日時点)は感染者数世界一で326万2,964人、死者数も世界一で13万4,659人、死亡率55位、回復率は188位となっている。
※参照:新型コロナウイルス感染の現状 – reuters

スウェーデンの被害は平均的、感染者数もピークを過ぎた?

これで分かるのは、スウェーデンは欧米諸国と比較して、被害が最悪どころか平均的に留まっている点だ。

スウェーデンで気になるのは、死者数こそ随分前にピークを付けているものの、感染者数が増え続けているように見えることだ。

上記資料によると、世界的な感染者数は未だに右肩上がりだが、欧州とオセアニアだけはピークアウトしている。そんな中で、スウェーデンが右肩上がりに見えるのは気になるところだ。

そこで、スウェーデンの状況を確認してみた。

左側の3列は、左から感染者数、集中治療室、死者数で、その下が年代別のグラフだ。
右の3段は、上から感染者数、集中治療室、死者数の日ごとの推移のグラフだ。

これで見ると、感染者数は20歳台から50歳台が多いものの、重症化するのは50歳台以上、死亡するのは70歳台以上が圧倒的に多いことが見て取れる。そして、重症化と死亡例は4月にピークをつけ、感染者数は6月下旬にピークをつけたことが分かる。

つまり、感染しても重症化しない時期が続き、遂に感染者も減ってきたのだ。

Next: ちなみに、死者数の多さについては、スウェーデン独自の事情があるよう――

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