金投資の目的はリスクヘッジ
しかし、それはあくまで結果である。繰り返すように、金投資の目的は株式投資との関係でポートフォリオの資産価値の変動を抑制することである。
そうやっていれば、結果としてリターンも得られることになるだろう。リスクヘッジといいながら、実際にはキャピタルゲインも狙えるのが金投資のユニークなところであるといえる。
金投資を始めるには、キロバー(1キロの金塊)を買う必要はない。一般的な人たちは、このような基本的なことも知らないのが実態である。日本にもっと金投資を広げていかなければならないだろう。
私のように、日本では金を使ったファンド運用の経験者はほとんどいない。その意味でも、私の役割は大きいと感じている。もっと金投資が日本で広がるように、啓蒙に力を入れていきたいと考えている。
いずれにしても、これまで解説してきたように、金はポートフォリオ運用に組み込みながら、金の特性を生かすようにしたいところである。株式とは違う値動きをするだけでなく、実際にパフォーマンスも良い金への投資は、資産拡大に寄与してくれるだろう。
株式投資と同時に少額でも徐々に積み立てていけば、金投資の重要性への理解も進むだろう。そのうえで、大きく下げたときに買い増しを行うのが良いだろう。
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本記事は『江守哲の「投資の哲人」〜ヘッジファンド投資戦略のすべて』2020年7月27日号の一部抜粋です。全文にご興味をお持ちの方は、バックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本記事で割愛した米国市場や金、原油各市場の詳細な分析もすぐ読めます。
『江守哲の「投資の哲人」〜ヘッジファンド投資戦略のすべて』(2020年7月27日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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株式・為替・コモディティなどの独自の市場分析を踏まえ、常識・定説とは異なる投資戦略の考え方を読者と共有したいと思います。グローバル投資家やヘッジファンドの投資戦略の構築プロセスなどについてもお話します。さらに商社出身でコモディティの現物取引にも従事していた経験や、幅広い人脈から、面白いネタや裏話もご披露します。またマーケット関連だけでなく、野球を中心にスポーツネタやマーケットと野球・スポーツの共通性などについても触れてみたいと思います。