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ネクスグループ Research Memo(2):IoT関連事業を中核に、インターネット旅行事業やリテール事業も取り扱う

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■会社概要

1. 会社概要
ネクスグループ<6634>は、ファブレス型の通信機器メーカーであるネクス、インターネットで旅行代理店事業を展開するイー・旅ネット・ドット・コム、エスニックファッションや雑貨の輸入販売を手掛けるチチカカなどを擁するホールディングカンパニー。現在は、「IoT関連事業」「インターネット旅行事業」「ブランドリテールプラットフォーム事業」「暗号資産・ブロックチェーン事業」「その他」の5セグメントで事業を展開している。2019年7月にフィスコ<3807>が保有する同社株の一部を対価として転換社債型新株予約権付社債(CB)の買入消却を実施し、親会社から異動することとなった。また、同月には、フィスコのDES(Debt Equity Swap:第三者割当による普通株式)を引き受け、フィスコ株の15.68%を保有する相互持合関係になった。なお、フィスコは、同社が保有するネクスグループの株式のうち710,000株を売却することを2020年6月3日付で決議している。この売却手続きが完了すると、フィスコは筆頭株主ではなくなり、かつその他の関係会社に該当しないこととなる。

2. 関係会社の状況
2020年11月期第2四半期末現在で、同グループはネクス、イー・旅ネット・ドット・コムなど12社の連結子会社で構成されている。

3. 沿革
同社の前身は、1984年4月に本多通信工業<6826>グループ企業が出資する本多通信工業グループ会社として設立された本多エレクトロン株式会社。設立時の本店は東京都目黒区碑文谷で通信回線用機器の設計、製造を行っていた。その後、本店は花巻本社と東京本社(現在は港区南青山)の2本社体制となっている。1985年に花巻工場が操業開始、続いて半導体製造装置事業を開始。1988年にはモデム事業(現:デバイス事業)を開始した。これらの通信回線用機器中心の技術は現在の中核事業であるIoT関連事業の基盤となっている。

2012年には、フィスコが同社を子会社化し、インターネット旅行事業を開始、商号を株式会社ネクス、さらに2015年には現在の株式会社ネクスグループに変更した。なお、フィスコとの資本関係については、2019年7月にフィスコがDES譲渡にて支配株主から筆頭株主に異動したものの、フィスコが保有するネクスグループの株式のうち710,000株を売却することを2020年6月3日付で決議している。この売却手続きが完了すると、フィスコは筆頭株主ではなくなり、かつその他の関係会社に該当しないこととなる。

現在の事業セグメントとしては、2016年8月にチチカカを子会社化するとともにブランドリテールプラットフォーム事業を開始、さらに2018年に暗号資産関連事業の新たな取り組みとしてマイニング事業を開始している。

また、株式上場については、2007年にジャスダック証券取引所に上場し、M&Aや資本提携を含む事業成長のための資金調達を行っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田秀樹)


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