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相対的に日本のバリュー株への資金流入が意識されやすい

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 23日の日本株市場は、連休中の米株安の流れを受けて売り先行も、その後は底堅さが意識される相場展開になりそうだ。22日の米国市場は、NYダウが140ドル高と反発。9月リッチモンド連銀製造業指数が予想外に上昇、8月中古住宅販売件数も14年ぶり高水準に達し良好な経済指標を好感。

 また、欧州で広がっている新型コロナウイルス第2波への懸念が広がったものの、パウエルFRB議長やムニューシン財務長官が下院の証言で依然追加経済救済策が必要であると主張すると、引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比335円安の22885円。円相場は1ドル104円90銭台で推移している。

 連休中の米国市場が大きく下落した影響から、シカゴ先物にサヤ寄せする形でのギャップスタートとなりそうである。支持線として意識されている23000円を割り込んでのスタートとなるとみられ、まずは売り一巡後の底堅さが意識されよう。シカゴ先物は21日には一時22500円処まで下げる場面もみられていたが、その後は急速に下げ幅を縮めているものの、やや波乱の展開が警戒視されやすいところである。

 もっとも、英国での新型コロナウイルス感染拡大による規制策が警戒視される一方で、リスクオフの中では相対的に日本のバリュー株への資金流入が意識されやすくなり、底堅さは意識されやすい。また、政府は来月初めにも、全世界からの新規入国の受け入れを一部再開する方向で検討に入ったと報じられている。経済活動再開が本格化する中、下値を売り込む流れにもなりづらいだろう。

 また、4連休中明け後の新型コロナウイルスの新規感染者数が小康状態を保てるようであれば、年内の解散総選挙への思惑が高まりやすくなるため、ギャップスタートによる調整局面においては押し目買い意欲の強さも意識されやすいところである。インデックスに絡んだ売買の影響からグロース株は手掛けづらいだろうが、バリュー株への資金流入への思惑からTOPIX型の底堅さを想定。また、9月期末接近により、配当志向の物色にも向かいやすく、バリュー志向の流れを想定。そのほか、相対的に強含みの展開が続いている中小型株への関心も引き続き高いだろう。
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