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俳優・矢崎滋「地方ビジホ暮らし」は老後の理想形?月15万円に羨望と絶望の声

過去にテレビドラマや舞台などで活躍し、また清酒「白鶴まる」のCMに長年出演していたことでも知られる俳優の矢崎滋さん。そんな彼が人知れず芸能界を去り、現在は都内から離れた地方都市でホテル住まいの日々であることが伝えられ、大きな話題となっている。

「週刊女性PRIME」にて配信された「矢崎滋、『白鶴まる』CMでおなじみの俳優が東北で送る“哀愁に満ちた余生”」によると、芸能活動自体は本人曰くすでに引退したとのこと。趣味である競馬の場外売り場が近くにある、東北地方のとある田舎町のビジネスホテルにもう20年ほど滞在しており、1泊1万円の部屋を長期滞在ということで1泊5,000円、月に15万円払って泊まっているという。

親しかった俳優仲間たちとの縁もすべて絶ったとのことで、以前に役所広司さんのマネージャーが訪ねてきた際も、居留守を使い会わなかったという。

「老後ビジホ暮らし」の是非が話題に

つい最近までNHK BSプレミアムにて、矢崎さんが出演していた朝の連続ドラマ「はね駒」が再放送されていたこともあり、現在の消息について気になっていた人も多かったのか、ネット上ではこの記事に対して大きな反響が。そのいっぽうで話題となっていたのが、彼が現在続けているというビジネスホテルでの暮らしについてだ。

記事のなかでも、「同じ地方ならもっと安く借りれる物件があるのでは」と記者が問う場面があるが、それに対して矢崎さんは、

俺の計算だと月30万円はかかるよ。ここならトイレットペーパーも補充してくれるし、掃除もタダ。冷蔵庫やテレビが壊れても交換してくれます。

とのこと。これに対して、「合理的」「なかなかいいんじゃないか」という声があがっている。

たしかに地方都市で賃貸物件を借りて暮らそうとした場合、ツイートでも指摘されている通り家賃・電気代・ガス代・水道代・NHK受信料にくわえ、生活用品にお金がかかるのはもちろんのこと、長く住めば建物の修繕費などもかかるだろう。

さらに、物件がある場所の徒歩圏内にスーパーなどの買い物の場が無ければ、バスなどの公共交通が発達していない地域であれば自家用車を持つか、タクシーなどでの移動が強いられる。これらも含めた諸々のことを考えれば、矢崎さんの「月30万円はかかるよ」というのは、まぁまぁ現実的なラインと言えそうだ。

実際、矢崎さんの住むエリアやホテルを特定し、「あそこなら便利だろう」と太鼓判を押す声も。さらに、独り身が歳を取ってから部屋を借りるのは難しい現実、万が一突然死してしまった際にすぐ見つけてくれるといった面でも、老後のホテル暮らしが優位的だと説く意見もあった。

欲望や執着を捨ててこそ可能なビジホ暮らし

このように、元記事のタイトルには「悲哀に満ちた余生」などとあるものの、結構理想的な生活じゃないかといった感想もあるなかで、それなりの心構えなども必要だろうという声も。

確かに紙の本や趣味のものなどといった所有物に囲まれて生活している向きには、この生活は難しいかもしれない。家族をはじめ友人知人も含めた人の縁に加え、そのあたりの物欲をもすべてかなぐり捨てた者にしか不可能なライフスタイルと言えるだろう。

それと、やはりある程度のお金は必要となりそうだ。ちなみに現在の矢崎さんは、貯金を切り崩すことで生活費を捻出している模様だが、過去には芸能界の第一線で永らく活躍し、先の記事にもある通り「白鶴まる」のCMを降板した際には出演した20年の功労金として、一般的なサラリーマンの退職金よりも多い金額をもらったという。また現在も不定期に、過去出演作品の再放送料が支払われることがあるとのことである。

昨年「老後2,000万円問題」が大いに取り沙汰されたように、特に単身者などのなかには、今後やって来る老後の暮らしに対してそこはかとない不安を抱える人は結構多い。今回伝えられた矢崎さんの生活ぶりは、ひとつの理想を提示するいっぽうで、厳然たる現実も突き付けたということで、そういった層の心中を大いに掻きむしる格好となったようだ。

Next: 矢崎さんのホテルがGotoトラベル対象なら…

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