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パチンコと警察が日本を三流国にした。若者を貧困に堕とし肥え太るのは誰か=鈴木傾城

人格を崩壊させる産業が駅前で営業

パチンコ依存に堕ちた人たちの脳は、すでにパチンコによって壊されているので何を言っても変わらない。そのため、パチンコ依存者を責めても状況は変わらない。

もちろん、彼らも金を失ってパチンコ屋からふらふらと出て正気に戻ると、罪の意識や自責の意識が湧き出てくる。「このままではマズい。何とかしなければ……」と彼らも思う。しかし、何ともならないのが依存者の特徴だ。

ギャンブル依存は人格を崩壊させる。ギャンブルをするために金を注ぎ込むようになるのだが、最初に家族にとがめられる。それでも止められないと家庭が崩壊する。

勤労意欲も失われる。少し時間があればパチンコ屋に直行し、金がなくなれば借金したり、場合によっては会社の金を横領したりする。そんな人間を膨大に生み出すのがパチンコだ。

本当に責めるべきはパチンコ狂いになった人ではなく、パチンコそのものであり、さらにはこんな違法賭博をいつまでも放置している私たち自身である。

賭博依存を生み出し、普通の人を廃人化させるパチンコ店を、いつまでも放置している私たちが問題なのだ。駅前にこんなものが林立しているのを何とも思わない私たちに責任がある。

なぜ駅前一等地で堂々と営業できるのか?

それにしても、なぜ違法ビジネスがこれほどまで堂々と日本の駅前で営業していられるのか。

もちろん、それはこの違法ビジネスが警察や政治家や官僚を抱き込んでいるからだ。自分たちのビジネスを守るために、パチンコ業界はあちこちに金をばらまき、権力と癒着している。

さらにマスコミも抱き込んでいるので、もうパチンコという違法賭博を批判するマスコミもなくなった。各業界に金をばらまいて、パチンコ批判をさせないようにしている。

その上で、駅前一等地に店を出して日本人から大金を収奪している。批判すればどうなるのか。暴力や恫喝で黙らせる。

もちろん人間社会には堕落した人間が一定数存在してもいいし、そうした堕落にまみれた場所がどこかにあってもいい。堕落が必要な人間はどこの国でも存在する。

しかし、駅前ごとに違法賭博であるパチンコ店があって、この違法賭博が20兆円から30兆円規模の産業になっているというのは、さすがに異常極まりない。

本来は堕落に縁のないごく普通の人まで、それぞれの駅前に違法賭博が存在することでギャンブル依存症になる。パチンコ店は、駅前に出店することでそうなるように仕向けている。

Next: パチンコ消滅で30万人失業?そのほうが日本の未来は明るい

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