米議会選挙で株価は「Jump」する
11月3日の米大統領選投票日まで1ヶ月を切りました。一方で、トランプ大統領は新型コロナウイルス感染の治療中です。強い薬の副作用が突飛な行動に繋がっていなければよいのですけど。昨夜のツイートは、そんな不安を増大させます。
同時に、「やっぱり予算成立させて」なんて言い出すのでは、とも勝手に勘繰ってしまいます。
トランプへの疑心暗鬼は今に始まったことではありません。そのため、市場環境が劇的に変化することもなさそう。景気刺激策への期待自体は続くので、おっかなびっくり押し目を拾う姿勢も継続します。
加えて、大統領選と同時に行われる議会選挙への注目度も高まります。
仮に、バイデン属する民主党が議会でも多数を占めれば、「ねじれ」解消を受けた株のJumpが起こります。逆も真なりでして、下院は無理でしょうけど、上院で共和党の力が強まりトランプ再選となれば、これも株のJumpを呼びます。
それにしても、突飛な協議打ち切りツイートといい、退院直前に連発した大文字だけの「投票して」ツイートといい、トランプ大統領の動きに焦りのようなものを感じます。4年前に注目された「隠れトランプ」支持が少ないと見積もっているのかもしれません。
残り1ヶ月足らず、彼の「Why can’t this be VOTE」が突飛な行動を起こし、市場を悩ませそうです。
今回のまとめ
・トランプ大統領、いきなり「コロナ対策予算交渉、選挙まで中断せよ」
・そもそも議会の「ねじれ」が交渉長期化を生んでいて
・米大統領選に加え、議会選の行方にも株価上昇への期待が刷り込まれる余地
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- 米議会選にもJumpの期待(10/7)
- ポスト大統領選相場の前哨戦だった、ここ数日(10/6)
- トランプ大統領感染を受けた、2つの流れ(10/5)
- 東証の「再発防止」って、何を防止する気でしょうか(10/2)
- 米大統領選討論、中身は無くとも「2 minutes」(10/1)
※本記事は有料メルマガ『高梨彰『しん・古今東西』』2020年10月7日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
『高梨彰『しん・古今東西』』(2020年10月7日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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