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中国が「若者のクルマ離れ」を阻止。日本が学ぶべきZ世代向け戦略=牧野武文

シェアカー利用者の半数近くが自分の車を買っている

こういうZ世代の特性に対して、車の広告チャンネルとしてうまく機能し始めたのが、シェアカーです。シェアカーは、時間貸しのレンタカーですが、人を介さず、スマホで解錠して利用し、スマホで施錠して返却をするというものです。

Z世代はシェアカーの利用率が他の世代よりも高くなっています。Z世代は車の所有率が高くはないので、他の世代よりもシェアカーを利用する機会が多いのは当然ですが、シェアカーを利用するからといって、自分の車を所有しないということにはならず、むしろシェアカー利用者のZ世代の半数近くが、自分の車を購入すると答えています。

これはシェアカーを利用することが、試乗体験のひとつになっているのです。シェアカーを利用することで、車の面白さを知り、自分の車が欲しくなるという流れができあがっています。このことに気づいて、シェアカーに車を提供する自動車メーカーも増えてきました。

Z世代はどんなクルマを買う?

では、Z世代は具体的にどのような車を買うのでしょうか。どの国の車を購入したいかを尋ねると、圧倒的に多いのが国産車(中国車)でした。上の世代の外国車=高級車というイメージとは大きく異なっています。

また、それぞれのイメージで適切なものを選んでもらうと、国産車は「進化が早く、スマート機能が豊富」というものでした。まさに、テクノロジーデバイスとしての車を選び、中国メーカーはそこに対応をしているのです。

社会課題に関心の高いZ世代は、当然ながら、他の世代よりも高い割合で新エネルギー車(電気自動車とハイブリッド車)を選びます。しかし、新エネルギー車を選ぶ理由が他の世代とは少し違っています。

新エネルギー車を選ぶ理由で、Z世代が他の世代よりも高く回答したのが「ハイテク装備」「加速がいいことによる運転のしやすさ」「静かな乗り心地」でした。逆にZ世代の回答が低かったのが「運用コストが低い」「無料でナンバー取得ができ、曜日制限がない」「税金の優遇と補助金」でした。

新エネルギー車を購入する人の目的はさまざまだと思いますが、日本の場合は「運用コストが低い」「静かな乗り心地」あたりが主で、それに「環境に優しい」ということが後押しをしてくれる感覚ではないでしょうか。

中国の場合は、大都市では曜日による乗り入れ規制があるため、この制限を受けない新エネルギー車を通勤用などに買い求める人が増えています。

しかし、Z世代はこのような観点ではなく「ハイテク装備」なのです。自動車というよりは、まったく新しいデバイスとして新エネルギー車に注目をしているようです。

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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード』(2020年12月7日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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