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GoTo停止で聖夜のホテル予約はどうなる?「彼氏の甲斐性が試される」との声も

新型コロナの感染者数は高止まりが続き、GoToトラベル対象地域からの除外を決める自治体が増えるなか、東京都に関しても「GoToトラベル一時停止」に向けての具体的な話が決まりつつある情勢だ。

各社の報道によると、国側は都に対して「今月25日まで、全世代を対象に都内を目的地とする旅行を一時停止」、さらに「23区内を出発する旅行は利用自粛の呼びかけ」を求めたとのこと。しかし都側はそれに対し、GoToトラベルの停止期間を飲食店への時短要請期間と同じ「来月11日まで」とする、さらに対象に関しても23区内に限定せず「都内全域」にするように要望するなど、国と都の方針が対立する格好となっている。

政府は14日の夕方に対策本部を開く予定で、そこでGoToトラベルの東京・名古屋の一時除外などに関する今後の方針や、医療提供体制の強化策などについて表明するとみられる。

クリスマス「GoTo停止」に歓喜する非リア充

旅行シーズンのひとつである年末年始とまともにぶつかってしまいそうな、今回の「GoToトラベル一時停止」。一進一退を続ける新型コロナの感染者数、さらにそれに応じてコロコロと変わる政府等の対応に、観光業界・ホテル業界はまさに振り回されっぱなしといった状況だが、ただ今回それ以上に目立つのが「クリスマスはホテルで…」と考えていた利用予定者たちからの嘆きの声だ。

正月期間がどうなるかはいまだ不透明なものの、国と都どちらの案でもクリスマスシーズンの「GoToトラベル停止」は確定的。となると、GoToによる割引をアテに高級なホテルを予約していた方々、恐らくはカップルでの利用が多いと思われるが、そういった層がもっとも割を喰う形となるのだ。

高級ホテルで、さらにハイシーズンなクリスマスの期間。ディナーなども含めて普通に予約すれば、かなりの高額になるところを、GoToトラベルを利用すれば最大半額に…… のハズだったところを、いきなりフイにされてしまう。これは精神的にも経済的にも相当キツイ話であるのは想像に難くない。

そのような悪夢のような状況に対し、「クリスマスはホテルで…」といった浮いた話とは無縁な、いわゆる「非リア充」勢からは、「カップルざまぁw」「彼氏の甲斐性が試されるな」といった声が。確かに、「GoTo停止」で通常料金になったからといって、クリスマスの予定を果たしてキャンセルできるのか? そんなことをすればカップルの仲に亀裂が……と、あくまで他人事だが心配する声も多くあがっていた。

さらに「GoTo停止」によってリア充カップルが破局に向かうことによって生じる、政治的・経済的な影響を指摘する意見も。暴力革命の発生はともかく、来年の出生率への影響が分かるのはまだ先の話となりそうだが、とはいえ今回の件に限らない政府などの場当たり的な対応に対して、不満を持つ人がさらに増えたことは間違いなさそうだ。

マスコミのマッチポンプぶりに批判の声も

また今回の件に関しては、政府や都だけでなくテレビなどマスコミの報道姿勢にも、批判的な視線が集まっている。

というのも、今回の「GoTo停止」でクリスマスの予定が狂いそうだと嘆くアカウントに対して、誰もが知る有名ワイドショー番組のスタッフが、SNSを通じてこぞって取材をかけている模様なのだ。相次ぐ依頼に辟易して、なかには「どの局にも対応しない」と宣言する方も。

新型コロナの感染拡大を政府の責任としたいという意図のもと、これまでGoToトラベルの停止を声高に訴えて来たのは、テレビなどのマスコミだったハズ。それが、いざ「GoTo停止」が具体化してくると、それで困っている人々の声を取り上げることで、どっちにしても批判をする気満々というマスコミに対しては、「またマッチポンプか」「コロナを政権批判の絶好のツールとしか思ってない」といった批判の声が多くあがる。

GoToトラベルでコロナ禍の苦境を脱したい観光業界やホテル業界、さらにそれを活用して旅行や豪華なステイを楽しみたい方もいるいっぽうで、旅行を楽しむような時間的・金銭的余裕がない層からは、制度自体への不公平感が根強く存在するなど、立場によって見解は様々。とはいえ、当面は「GoTo休止」という流れになったのであれば、それが少しでも感染拡大の抑止に繋がることを願うばかりである。

Next: 「クリスマスにGotoでホテル予約しようと思ってたのに」

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