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韓国・大宇造船海洋が轟沈寸前!「断末魔のリストラ」は成功するのか?

今回ご紹介するBloomberg記事のタイトルは「韓国の大宇造船海洋が、大赤字により従業員の24%を首切り」です。しかしその実態は単なるリストラではなく、同社はもはや回復不能の大赤字を抱えているようです。(『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』)

※本記事は、『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』2016年10月19日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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世界第2位の韓国造船会社「大宇造船海洋」大リストラの裏側

報道のポイント

世界第2位の造船会社、韓国の大宇造船海洋(Daewoo Shipbuilding & Marine Engineering)は、従業員の24%に相当する3000人を解雇する予定と発表した。

社内電子メールによれば、10月21日までに自主退職者を募るとのことだ。

大宇造船海洋は、2016年6月末現在の総従業員数が1万2699人。契約社員を含めると約4万人を雇用している大企業。

世界3大造船会社と言えば、韓国の大宇造船海洋、現代重工業、そして三星重工業であるが、現在これらすべてがリストラ解雇、資産売却を進めている。

同社の予想では、今回の希望退職者募集で約1000名の自主的退職者が出ると見ている。また約2000名を新会社へ移すと発表しているが、その詳細は不明である。

大宇造船海洋は2016年初頭に、5基保有している浮きドックのうち2基を売却しており、さらに給与カットも実施していた。

同社は韓国開発銀行韓国輸出入銀行が最大の出資者であり、昨年10月に3.7B$を出資している。同社の最大株主は韓国開発銀行である。

回復不可能の大赤字?

報道されている情報だけではどうも背景が良く分からないので、さらに踏み込んで事業実績を紹介します。大宇造船海洋の過去の決算書をチェックしたところ、極めて厳しい状況が浮かび上がってきました。

Next: 2010年を最後に投資家向け説明を放棄、大宇造船の悲惨な実態とは?

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