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遂に始まった「波乱の9月相場」秋の大バーゲンセールを見逃すな=藤井まり子

東アジアで高まる地政学的リスク

にわかに、米朝間の緊張が高まって、東アジアの地政学的リスクが高まっています。

北朝鮮の水爆実験の技術的な側面を後ろで支援しているのは、ウクライナ経由のロシア技術ではないかとの情報も飛び通っています。

私たちは、どの方向へ進んでいるのでしょうか?

最終的な落としどころは、「米朝の間で『二国間平和協定』が結ばれる。これにより、アメリカは『北朝鮮の核保有は許す』が、『ミサイル開発は放棄させる』」というあたりになるのではないかと見られています。

これ以外に、局地戦争を避ける手段はないのではないでしょうか?

米朝はいずれ「二国間平和協定」を結ぶ

仲介役にスイスが名乗り出ています。11月当たりにこういった「二国間平和協定」が結ばれるのではないでしょうか?

日程としては、中国の顔に泥を塗るわけにもいかないので、「中国の秋の共産党大会(10月17日~)が終了した後に、米朝の首脳が直接会談する」などといった提案が模索されている模様です。

北朝鮮は「核を保有している国は滅ぼされないことを熟知している」ので、北朝鮮に核を放棄させることは無理。アメリカにとっては、「北朝鮮の核がアメリカ本土に届かなかったらそれでOK」なわけです。

ですから、日本の肩越しに、米朝はいずれは「二国間平和協定」を結ぶことでしょう。

日本国内では、「アメリカというお代官様が北朝鮮という悪党を退治してくれるだろう」と楽観している向きもありますが、それは無理筋な話なわけです。間違っているのです。

米朝が二国間平和協定を結ぶまで、「地政学的リスク」は高まったままと指摘できます。

北朝鮮の金正恩は案外馬鹿ではなく、あの奇妙な髪形も「馬鹿なふりをして味方を欺くため」だといった話もあります。たま~に「賢そうな顔」「正気そうな顔」をするときがあります。

「二国間協定」が結ばれるまでは、米朝の間でぎりぎりの駆け引き・攻防が続くことでしょう。どうか北朝鮮が暴走しませんように(アーメン)。

近い将来か遠い将来かはわかりませんが、米朝間で平和協定が結ばれた暁(あかつき)には、東アジアで日本の安全保障は、アメリカの安全保障からぽつりと取り残されることになります。

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