シンガポリアンは、日本人よりもはるかに「国防」を意識している
シンガポール海軍のエンデュアランス級揚陸艦「エンデュアランス(RSS Endurance、207)」が17日、約180人を乗せて南シナ海の要衝である南中部沿岸地方カインホア省のカムラン国際港に寄港した。
今回の寄港は、両国海軍の国防関係および両国関係の新たな発展を目的としたもの。シンガポール海軍にとって2016年3月のカムラン国際港開港以来、今回が2度目の同港寄港となる。
シンガポール海軍は21日まで同省に滞在し、同省人民委員会及び第4地域海軍を表敬訪問するほか、両国海軍の艦船の見学、第4地域海軍とのスポーツ交流などを行う。(後略)
シンガポールは、徴兵制です。全てのシンガポリアンが会うたびに言っていたのですが、「シンガポールは小国」なのです。一人当たりのGDPは日本より高いシンガポールですが、GDP総額は3000億ドル程度です。
GDPから防衛費に費やす割合が日本と同じと仮定すると、シンガポールが軍事関係で組める予算は30億ドル(約3300億円)が限度なってしまいます。というわけで、シンガポールの国防関連予算がGDPに占める割合は、日本よりもはるかに高くなっています。
2012年のシンガポールの国防費支出は、GDPの3.6%にまで達しています。ご存知の通り、日本の防衛費はGDP比1%規模です。シンガポールは対GDP比で日本の3倍以上となる軍事支出をしていることになります。日本国民よりもはるかに「国防」を意識しているのが、シンガポリアンなのです。