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Amazon悪質投げつけ配達の発覚で怒りの声殺到。低賃金は理由にならぬ、「勝手に置き配」被害を訴える声も続々

アマゾン配達員による、あまりにも乱雑すぎる荷物の扱いぶりを激写した映像がYouTubeで公開され、利用者からは多くの怒りの声があがっている。

映像を見ると、配達物と見られる箱を数度放り投げる男の姿が映し出されており、来ているジャンパーの背中にはアマゾンのロゴが。その後、玄関前のボックスの上に荷物をポイと置き配した配達員だったが、そこで部屋から出てきたのが届け先の住民。荷物への乱暴な扱いを咎められた配達員だったが、そのことを頑なに否定して立ち去ったという。

映像をYouTubeにあげた人物によると、今回の件が起こったのは3月24日のこと。その後、アマゾンのカスタマーにこの件を抗議したものの、納得いく対応では到底なかったようで、録画されていた防犯カメラの映像をYouTube上に公開。公開翌日には、ドライバーの上司だという人物が謝罪に訪れ、ドライバーには然るべき処分を行ったと語ったという。

近年多く見られる「勝手に置き配」事案

近年、殊に利用する機会が増えてきている置き配サービス。株式会社ナスタが行った実態調査によると、置き配を利用したことがあると答えた人は2019年の調査時では26.8%だったのに対し、2021年2月の調査では47.2%と20ポイント以上の増加となったそうで、コロナ禍における非対面需要が利用者増を後押ししている格好となっている。

置き配がより普及すれば、従来から問題視されているいわゆる「再配達問題」の解消も見込まれるため、ドライバー不足に喘ぐ物流業界にとっては早急に進めたいところ。また国土交通省によると、再配達で発生する二酸化炭素は年間42万トンにものぼるといい、エコの視点からも置き配は、その浸透が急がれている状況だ。

利用者にとっても、配達されるタイミングに在宅する必要がないなどのメリットがある置き配サービスだが、そのいっぽうで近年よく見られるのが「勝手に置き配をされた」という声だ。

このように、送られてくる配達物が食品などだった際にも、全く気にされず置き配が行われることもあるという。これはどうやらアマゾンでの買い物時に、置き配サービス対象地域に関しては、その配達方法の初期設定が「玄関への置き配」になっていることもひとつの原因のようだ。

最近では、配達時に顧客宅マンションのオートロックを一時的に解除できるシステムが、一部のマンションに導入されるなど、置き配サービス普及への環境は着々と整っている状況。ただ、配達される側の意識のほうはそれに追いついていないのが、上記の「勝手に置き配」事案をみても感じられる。そのうえで、今回のような悪質な行為が露見したとなると、置き配への不信やアレルギーがさらに広がることも大いに懸念されそうだ。

今回の報道を受けて、厳しめの指導が入った?

とはいえ、今回のような悪質な置き配行為を行っているのは、もちろんごく一部の配達員だろう。ネット上でも今回の騒動を受けて、気の配れる配達員も多いという擁護の声も多く聞かれる。

いっぽうで、配達員らの「待遇の悪さ」が今回のような悪質な行為を招いているのではといった見方も一部では見られる。確かに配達員の待遇改善は図られるべきだが、そうはいっても同じような条件下で、上記のような気配りの感じられる配達をしてくれる人も存在するわけで、そうなると結局は配達員個々人の問題であり、そこで重要となってくるのは、やはり配達員への教育ではないかという意見も多い。

今回の騒動発生後、26日にアマゾンから荷物を受け取った人からは、いつも勝手に置き配をする配達員が、今日に限ってチャイムを鳴らして来たとの声も。

今回の「悪質置き配」発覚を機に、意識の高い配達員が増えることを願うばかりである。

Next: 置き配の本場・アメリカの“華麗な投げ技”動画

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