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日本人は「自粛GW」を捨てよ、旅へ出よう!緊急事態宣言は貧困化政策、為政者の自己保身に付き合う義理はない=午堂登紀雄

政府・知事の立場を想像する

なのに、なぜ政府も都道府県知事も、すぐに「まん延防止措置だ」「緊急事態宣言だ」「営業自粛だ時短だ」などという安直な方策を取ろうとするのか。

それは、彼らの立場を想像すれば理解できます。

行政はとにかく「やれることはすべてやっているんだ」というパフォーマンスが必要です。知事は知事で最後には「緊急事態宣言を要請し国に判断してもらう」という伝家の宝刀を抜いて、国に丸投げすれば、それで一定の責任を果たしたように映ります。

国も緊急事態宣言という最終兵器を放っておけば、とりあえずやるべきことはやったと映ります。

では、なぜそうするかというと、もし感染者数が増えたときに「無策」と非難されると言い逃れができないですが、とりあえず最も厳しい措置を取っていれば「私たちはこれ以上はないぐらいやるべきことはやっている。なのでもし感染者が増えても、それは私たちの責任ではない。私たちが無策だからでもない。国民が行動変容しないからだ。これ以上打てる手はないんだから、もはや仕方のないことだ」と逃げられるからです。

しかし、それも仕方がないのです。もし行政が、「ある程度の感染はやむを得ないから、対策は取りつつ経済を回そう」などと言えば、「人殺し」とか「人命をなんだと思ってるんだ」などという批判に耐えられません。メディアから叩かれ、それに洗脳された国民もつられて叩きます。

私などは何の立場もない人間ですから好き勝手を言えますが、行政が「いや、経済も重要」と主張したところで、いまは援護してくれる味方が少ないし世論の反感の方が怖い。

すると内閣の支持率は低下して総辞職のリスクが上がるし、医師会という票田も失うかもしれない。知事も次の選挙で落ちるリスクが上がるでしょう。

結局は「やるべきことはやっている」というアリバイ作りのパフォーマンス、保身なのです(これがたとえば石原慎太郎氏が都知事なら「緊急事態宣言なんてバカ言ってんじゃないよ」などと一蹴するかもしれませんが)。

そうでなければ、「飲食店は夜〇〇時までの時短営業」などという意味不明な策が出てくるはずもありません。

たとえば立ち食いそば店や牛丼屋で誰かしゃべっているでしょうか。そしてファミレスやラーメン店でさえ夜7時ごろになると、駆け込みで客がやってきて密状態を作り出していますし、時短せず営業している店にも客が押し寄せて密になっています。

フツーの飲食店はむしろ営業時間を拡大して入店制限をかけた方が、客の分散になるような気がしますが。

メディアは煽るのが使命

メディアは視聴率・販売部数を上げることが宿命です。

なぜなら、テレビならスポンサーから苦情が来たり離脱されるし、雑誌は広告が取れないし、ネットメディアはページビューやクリック率が下がる。これは致命的。

だから「報道とはかくあるべし」という使命感よりも、煽った報道に偏りがちになるのはやむを得ないことです。だからとにかく「最多」という言葉を使いたくて仕方がない。「〇〇曜日では過去最多」などと、とにかく「サイタ、サイタ」を連呼します。

煽ろうという意図がなくても、視聴率を取ろうとすれば結局のところ煽ることになる。恐怖を盛り上げて人の目を引かないと、チャンネルを変えられてしまう。これは何としても避けないといけない。だからコメンテーターもゲストも声を合わせて盛り上げます。

また、人間には「恐怖が強い報道の方に、より快楽を感じる」傾向があります。怖い怖いなどと言いながら、実は怖い報道の方が心地いいのです。これはホラー映画が市場として成立しているのを見れば分かる通り、画面越しに見る恐怖体験はひとつの快感なのです。

つまり、国民市民がより刺激の強い恐怖報道を望んでいる。だからメディアも応える。そうしてますます恐怖を煽り、国民はさらに洗脳されるというスパイラルが加速していきます。

医療関係者は極端な自粛論に振るしかない

医療関係者は極端な悲観論・自粛論に走ります。

なぜなら専門家であるがゆえに、その分野での失敗は許されないからです。とりあえず強力な自粛に振っておけば、問題が起きても批判されるリスクがないので安心です。

たとえば感染症の専門家が「活動していいよ」などと言えば、本人の存在意義を自ら捨てることになります。洗脳された国民からのバッシングを受けるし、テレビにも呼んでもらえません。だからそんなことは言えないでしょう。もしかしたら医師会から圧力がかかるかもしれません(知らんけど)。

専門家とは結局「その分野で極端に振り切る」ことでしかその道のプロとして認めてもらえないのかもしれません。

そういえば日本医師会は何のための組織なのでしょうか。感染者が増えれば大騒ぎしますが、騒ぐヒマがあれば、非常時ゆえに従来の活動は止めてでも、たとえば全国の民間病院、そして看護師や元看護士に呼びかけ、呼吸器系の研修を実施するなど、より多くの医療従事者がコロナ患者に対応できるような動きをしてもいいような気がするのですが。

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