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楽天ペイ「決済エラーでも代金引き落とし」の不具合も、だんまりを続ける公式。LINEペイ“二重払い”など相次ぐトラブルに募るキャッシュレスへの不信感

スマホ決済の「楽天ペイ」で、決済が不成立でも銀行口座から代金が引き落とされるという、とんでもない不具合が発生したことが発覚した。

報道によると上記の不具合が発生したのは、今月2日の午後6時から8時の間。楽天ペイ側は「楽天銀行との連携でシステムに一時的な負荷が発生してタイムアウトになったことが要因」と取材に対して話しているとのことで、さらに楽天銀行側も、今回の不具合が起きた原因はすでに究明しており、再発防止策を実施済みだと話しているという。

楽天ペイでは、不具合が起きたユーザーへの返金をすでに始めているようだが、不具合が起きた件数に関しては、詳細な数を開示していないという。

不具合に関する楽天ペイからのアナウンスはなし

「楽天ペイ使ったらエラーだったのに、口座からお金引かれてるんだが…」「3回試してもエラーだったから仕方なく現金で払ったのに、口座からは3回分引き落とされてたんだが、、、涙」などと、SNS上で不具合を訴えるコメントが相次いでいた今回の件。ちなみに、これらのツイートをしていた人々の一部からは、その後に返金があったという報告もあがってきている状況だ。

ちなみに別の報道によると、今回の不具合は楽天ペイユーザーのなかでも、楽天銀行と紐付けてチャージや決済を利用している人にのみに発生した模様で、楽天カードなどクレカと紐付けて利用しているユーザーは影響を受けなかったようだ。

このように返金も順次進んでいるようで、事態は収拾に向かいつつある模様だが、とはいえ決済が済んでいないのにも関わらず、引き落としだけはしっかりされるというのは、ユーザーからすればとんでもない話。さらに、それ以上に問題視されているのが、報道機関からの取材に対しては対応をしているものの、これだけの不具合を引き起こしながら、その翌日の午後になってもユーザーに向けての公式なアナウンスがなされていないという点だ。

現に不具合が起きていた2日の夜、楽天ペイのサポート窓口はほとんど電話が繋がらない状況が続いていたといい、さらに公式ツイッターとみられる「楽天ペイアプリ公式」なるアカウントも、2019年4月の運用開始ながらもツイートの数はゼロと、全く稼働していない様子。このようにカスタマーサポートの体制がまるで機能していないところが、ユーザーの不信感をさらに増幅させる格好となっている。

揺らぎつつあるスマホ決済への信頼感

電子決済をめぐるトラブルといえば、来春PayPayとの統合を控えているLINEペイが、支払いが二重になるトラブルを、なんと2万5,000件も引き起こしてしまい、大騒ぎとなったばかり。また今年10月には、JR東日本の「モバイルSuica」にチャージができなくなるなどの不具合が発生し、出先で路頭に迷う手持ち現金ゼロのユーザーが続出したのも記憶に新しい。

【関連】「チャージできない」モバイルSuica障害10時間、手持ち現金ゼロで詰む人続出。2万円上限、低評価アプリほか不満噴出でユーザー離れも

近い将来には給与の「デジタル払い」が始まるとの話も浮上するなど、日常生活に欠かせない存在となっている電子決済だが、それらへの信頼感が揺らぐような出来事が、ここに来て頻発しているとあって、ユーザーからは不安の声も少なからずあがっている状況だ。

【関連】PayPay“手数料禍”に中小店の2割が解約、ペイ戦争は「楽天の乱」で2強時代へ。高田馬場で見た加盟店の本音=岩田昭男

楽天ペイといえば、今年10月から加盟店が払う手数料を無料にし、PayPayの後塵を拝しているシェア争いにおいて巻き返しを図ろうとしていると伝えられているが、ユーザーの立場からすればそれよりも、こういったとんでもない不具合を二度と起こさないで欲しい、さらに安心して利用できるサポート体制を整えてほしいというのが、切なる願いだろう。

Next: 「報告上げないでしれっと改修しようとしてるのヤバすぎ」

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