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“マスク拒否”の呉市議、コロナは「闇の組織による陰謀」発言にネット上が騒然。ノーマスク信者が何故か「釧路」に引き寄せられる“謎”も浮上中

旅客機内でマスクの着用を拒否したことで、離陸を1時間以上遅らせるというトラブルを巻き起こし、批判を集めている広島県呉市の市議会議員が、女性週刊誌の取材に応じ、新型コロナについて「闇の組織による陰謀」と答えたことが、大いに波紋を呼んでいる。

記事によると市議は、離陸が遅れる事態になったことは他の乗客に申し訳ないとしながらも、「それを招いたのは私ではなく、エア・ドゥ側に責任がある」「私が降ろされたことは、明らかに基本的人権の尊重などに抵触する憲法違反」などと話したとのこと。

さらに、世界中で猛威を振るう新型コロナは“陰謀”と断じ、「ある世界を牛耳っている闇の組織、つまり医学界、薬学界などを支配する一部の特権階級が利益を得るために世界に向けて仕掛けたもの」と主張。ちなみに市議は、この取材時もノーマスクだったという。

問題の市議は現在6期目のベテラン

全国から多くの批判的意見が寄せられている状況にもかかわらず、今回の記事における市議の様子を見ると、ほとんど反省の色がみえないというのが、多くの方が抱く率直な印象か。この市議が発言した「闇の組織」なるワードが、一時はSNS上でトレンド入りを果たすなど、いろんな意味で“衝撃”を受ける格好となったようだ。

ノーマスク議員といえば今回の件に限らず、大分県臼杵市では市議会で感染防止対策のためマスク着用を申し合わせているにも関わらず、とある市議がノーマスクで議会に出席したことで度々トラブルとなり、そのことが全国的に報じられる事態に。また北海道白糠町では、ノーマスクが原因で発言が禁止になった町議が、町議会と町を相手取って損害賠償を求める裁判を起こすなど、枚挙に暇がないといったところ。

日本全国には地方議員が約3万2,000人いるという話だが、それだけ人数が多ければ、なかにはこういった意見を持つ議員が存在しても、何らおかしくはない。ただ、主張している内容の是非はともかくとして、自らの主張を頑なに押し通そうとするばかりで、周りの迷惑を全く考えようとしないといった態度は、議員の資質としてどうなのかと大きな批判を呼ぶのは仕方がないところだろう。

ちなみに今回取沙汰されている市議だが、現在なんと6期目だということで、SNS上ではこういった人物を長らく議員として通している呉市民の民度を疑うといった声もあがる事態に。いっぽうで、地元民とみられる方からは「呉市の恥」と批判する声も多く、彼に同情的な声はほぼ皆無といった状況。

また呉市議会にも、今回の件に関しての意見やクレームの電話・メールが、およそ450件も届いているようで、このような事態を受けて同市議会では政治倫理審査会の開催を9日に決定。今後、同市議への辞職勧告決議案の提出や警告などといった措置を決める流れとなるようだ。

ノーマスク信奉者を何故か引き寄せる“釧路”

ところで今回の市議だが、釧路空港から羽田空港に向かう旅客機内で騒動を起こしたワケだが、議員としての何らかの活動で釧路に赴いていたのかと思いきや、どうやら「マスクをしない会」なる団体の講演に招かれて、同地に赴いていたとのこと。

そんな釧路といえば、一昨年から昨年にかけてマスク着用を巡って各地でトラブルを起こしまくっていた30代の“マスク拒否男”も、奇しくも2020年9月に釧路空港から関西空港行きの旅客機内でトラブルを起こし、後に威力業務妨害と傷害、航空法違反の疑いで逮捕されている。北海道のなかでも大都市の札幌からはかなり遠い道東の釧路だが、そこには“ノーマスク信奉者”を引き寄せる何かがあるのか、その真相は不明である。

ただそんな釧路も、感染者が急増している北海道内にあって、その数が人口の割には多いとされているエリアのようで、SNS上からは「こいつらが釧路の感染者増やしてるのか!」といった声もあがっている状況。もちろん、今回のノーマスク騒動と釧路での感染拡大との因果関係は一切確認されていないが、今回の市議の独善的なふるまいへの反響が思わぬ形で出るに至った格好と言えそうである。

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